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米国NSA、福島原発事故時に通信傍受活動「2号機の燃料が2メートル露出している」とレポート【2011/3/14】

2014年4月12日23時26分

米国NSA、福島原発事故時に通信傍受活動「2号機の燃料が2メートル露出している」とレポート【2011/3/14】

現在、判明している情報の限界と、当時の国内報道の状況(2014年3月14日追記と修正)



ただし、NSAの傍受した情報がどこの機関の通信なのか、また傍受した時間帯はいつか、さらにその情報を分析したのはいつかという詳細については、現時点では不明です。(いま判っているのは、NRCへリポートが届いたのがアメリカ東部時間の14日午前10時55分ということだけです。)

その後現在分裂騒動中の大規模ウェブサイトでいただいた情報として、毎日新聞 3月15日(火)0時22分配信 <東日本大震災>福島第1原発2号機、燃料棒が再び完全露出」というYahoo!ニュースの記事がありました。

冒頭のNSAリポートは14日の午前10時55分(アメリカ東部時間)なので日本だと+13時間で14日・午後11時55分です。さらに続けて頂いた情報によると、当時のNHK報道で日本時間、3月14日19時10分の段階から燃料の露出の可能性が報じられており、14日21時05分の段階で全ての燃料棒が露出というニュースも出ていました。

そうなるとNRCに届けられた時点では、NSAの傍受した情報は結果的に日本のマスメディアよりも後手に回っていたという見方も可能です。(もっとも燃料が露出と水没を繰り返している状態で、どこかの情報をNSAが傍受して報告した可能性もあるため、現時点で判明している資料からはNSA情報がメディア報道よりも早かったかどうかは結論づけられません)

ただ、メディアの報道は誤報を含む場合もあるため、アメリカ政府的にはNSAの独自ルートで通信傍受をすることで、情報の確度を高める意義は大きかったと考えられます。

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