抹茶です。
359回「びっくり! 人気者カクレクマノミの素顔」│ダーウィンが来た!生きもの新伝説
昨晩NHKで放送された「ダーウィンが来た!」、カクレクマノミ特集でした。
カクレクマノミは雌雄の区別がない状態→雄→雌へと性転換する「雄性先熟」という繁殖システムをとっています。
魚類では性転換することは珍しくないようです。
しかし、意外と身近な魚種も性転換すること、自分でも「えっコイツも!?」って魚種も性転換してたことがわかったので、素人ながらまとめてみますね。
雄性先熟と雌性先熟がある
雄として成熟して繁殖に参加した後、雌に性転換して繁殖に参加することを、雄性先熟(ゆうせいせんじゅく)と言う。
雄性先熟 - Wikipedia
雌として成熟して繁殖に参加した後、雄に性転換して繁殖に参加することを、雌性先熟(しせいせんじゅく)と言う。
雌性先熟 - Wikipedia
雄性先熟する魚類
・カクレクマノミ
・タラバエビ(ホッコクアカエビ、ボタンエビ、シマエビ等)
・オニハダカ属魚(深海魚。ワニトカゲギスなど)
リュウグウハダカ 市場魚貝類図鑑
・ヨコエソ属(深海魚。オオヨコエソ、キュウリエソなど)
キュウリエソ|魚類|市場魚貝類図鑑
雌性先熟する魚類
・ベラ科(コブダイ、イラ、ホンソウワケベラ、メガネモチノウオ=ナポレオンフィッシュ(!)等)
・ブダイ科(アカブダイ、アオブダイ、ダイダイブダイ、レモンブダイ、カメレオンブダイ等*1)
・ハタ科(アカハタ、マハタ、クエ、タマカイ等)
・モンガラカワハギ科(アカモンガラ、アミモンガラ、モンガラカワハギ等)
・ハゼ科(ハタタテハゼ、ネジリンボウ)
コウサツ:個体密度の低い深海魚に雄性先熟が多く、外敵が多くハレムを形成する熱帯〜亜熱帯、浅層魚に雌性先熟が多い?
エビやエソなどの深海魚系は魚体が大きいものが雌化します。
これは深海で外敵に襲われる危険が少ない代わりに、同族魚種と出逢う確率も低いことから、より魚体が大きいほうが雌化して多く卵をもてるほうが効率がいいってことみたい。
逆に外敵が多い浅層や熱帯の海域では、外敵対策を優先してガタイのいいのが雄化、その代わりにハレムを形成して繁殖を効率化ってのを選択したわけですね。
とするとカクレクマノミはなぜ亜熱帯浅層に生息しながらも、リスクの高い一夫一妻制、雄性先熟を選んだのか不思議です。
イソギンチャクとの共生って能力を先に獲得してたからかな?
寿司ネタで人気のエビ、水族館で人気のナポレオンフィッシュも性転換するとはあまり知られていないのではないでしょうか。子どもさんにクイズで出すと楽しいかもですね!
おまけ:雌雄同体のヒラムシのペニスフェンシング
ヒラムシは雌雄同体で、自分のペニスを相手に突き刺し、刺されたほうが雌として産卵。
・人間でもNHKで性転換の多い村が紹介されましたね
思春期に男女の性別が変わる!?:日経ビジネスオンライン
★参考にさせていただきました
@macchauno 魚類の性転換例はおおいですよね
身近なものだとフナとか黒鯛。
面白い性転換の習性があるのはコブダイですね。
— ドボン会 会長(禁煙中) (@dobonparty) April 13, 2014
↑私の発言 ☓雌性成熟 ◯雄性先熟でした はぢかしい!
市場魚貝類図鑑 ぼうずコンニャク
性転換 - Wikipedia
雄性先熟 - Wikipedia
雌性先熟 - Wikipedia
深海魚 - Wikipedia
*1:お前らゴレンジャーかw