2014年4月14日11時20分
STAP細胞の論文が不正と認定された問題で、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーは14日午前、「STAP細胞は日々培養され、解析されていた」などとする「補充説明」の文書を、代理人の三木秀夫弁護士を通じて報道陣に配布した。
この文書は、「4月9日の記者会見に関する補充説明」とのタイトルでA4判の3枚。小保方氏の弁護団が小保方氏から聞き取ったとしており、STAP細胞ができたと改めて主張する内容になっている。
文書では、小保方氏が9日の会見で「STAP細胞は200回以上作製に成功した」と述べた点について、「実験を毎日のように、しかも一日に複数回行うこともあった」と主張。万能細胞の指標となるたんぱく質が出ているかどうかをみて「作製を確認した」と説明している。
また、「2011年4月には、(ネイチャー)論文に書いた方法でSTAP細胞が出来ることを確認し、その後、6月から9月ごろにはいろいろな細胞に、様々なストレス条件(刺激)を用いてSTAP細胞を100回以上作った」などと主張。その後も、遺伝子解析やマウス実験などに必要なSTAP細胞を100回以上作製したとしている。
作製の「コツ」については、「所属機関の知的財産であることと、特許等の事情があるため、個人から全てを公表できない」と改めて理解を求めた。「状況が許されるようになれば、言葉で伝えにくいコツが分かるよう映像などを近い将来公開するよう努力したい」としている。
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