ウクライナで全面戦争を開始するかも...
ROCKWAY EXPRESS
暫定政府が雇い入れた傭兵がウクライナの紛争を拡大している
◆4月10日
昨日の記事では、
ウクライナに存在している民間警備会社についての話があったが、
今回もその件が取り上げられている。
警備会社とはいうが、傭兵会社であり、
紛争が飯の種という職業だから、
紛争が一杯あった方が嬉しいという者たちだ。
欧米ではロシアが東ウクライナの紛争を煽っていると非難しているが、
東ウクライナの人々は民間警備会社の傭兵らが、紛争を煽っていると指摘している。
軍隊を出動させる口実であろう、
と昨日は指摘したが、
早速、臨時内務大臣のアルセン・アバコフは
「紛争を望む少数派に対しては軍事力による対応を48時間以内に実施する」
と言っている。
ヤヌコビッチ大統領は軍隊の投入はせず、
あくまで特殊警察のベルクト、
つまり日本でいう機動隊で対処していたため、
多くの警察官が負傷し、
最後は狙撃手によって殺害された者まで出た。
しかし自分達が殺されていながら、
暫定政府はその狙撃手はベルクト要員だとして、
逮捕するという暴挙をしでかしている。
いま、そのベルクトは
解散させられて存在しないので、
政府は軍を動員するであろう。
マイダンの抗議運動では、
確かに極右ネオナチの暴力至上主義のような
ギャングがこのベルクト要員に対し、
乱暴狼藉を働き多くの負傷者が要員の中から出たし、
その暴力性の故、
生命の危険を感じたヤヌコビッチ大統領は
クリミアに退避したのだ。
今ドネツクとかルガンスクでは、
政府側がこの極右勢力や
欧米の民間警備会社の傭兵を使って紛争を荒立て、
それを口実に軍を動員し弾圧しようとしている。
どこまで腐った暫定政府であろうか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●元アメリカ議員:アメリカの傭兵はウクライナで全面戦争を開始するかも
http://en.ria.ru/world/20140409/189123989/OPINION-US-Mercenaries-Could-Start-All-Out-War-In-Ukraine-for.html
【4月9日 RIA Novosti】
ルガンスクの保安庁前で住民投票を支持する抗議者たち
ウクライナで外国の民間警備会社の傭兵を展開させることは、内戦を誘発させる危険性があるため受け入れられない、と元アメリカ議会議員で大統領選に二度出馬した経験を持つデニス・ジョン・クシニッチ氏が10日、RIAノーボスチに、語った。
「イラクでは箍(タガ)の外れた民間警備会社が暴れまわったのを見ている。政治的、軍事的に微妙な状況では、民間警備会社を雇うことは一番したくないことだ。それは紛争が拡大することで会社は利益を得ることができるからだ。彼等は戦争を煽り、そこから利益を得ようとする」とクシニッチは語った。
元議会議員は、いかなる紛争であっても
民間警備会社を使用することには絶対に反対であると語った。
「もしもオリガルヒ(新興財閥)が自分達を守るために
人を雇おうとすれば、それをする権利はある。
しかし、もしも国家が私営の軍隊を招き入れれば、
それは紛争の燃料を運び入れていることになる。
それというのも、
そこにはなんらの統制もないからだ。
私営軍隊は自分等の利益を追求する。
彼等は金儲け以外のことにはなんらの配慮もしない。
戦争が拡大すれば、更に金儲けができるから」と、
クシニッチは強調した。
大きな問題は、
そのような私営軍隊を一体だれが展開し、
その費用を払っているのか、ということだ、
とこの政治家は指摘した。
「ウクライナが資金を得ている唯一の貸手はIMFである。
だれがこの私営軍隊に払っているのか?」
ロシア外相は、アメリカのグレイストーン社の
150人の傭兵を含むウクライナ軍が
ウクライナ南東部に集まってきていることに
懸念を表明した。
グレイストーンは民間警備会社で、
バルバドスで登録されている会社である。
この会社は、
「困難な状況下にある顧客に防御的警備と訓練による解決」
を提供すると豪語している。
2月、極右グループに支援されているウクライナ議会は、
ヤヌコビッチ大統領を追放、憲法を変更し5月25日に
大統領選挙をする予定を組んだ。
キエフでの暴動をロシアは
ファシストによる不法なクーデターであり、
軍事力による権力の掌握であると表現し、
その結果としてクリミアのロシア編入を含む、
ロシア系住民の保護のためのステップを
ロシアは踏む事になったとしている。