小保方リーダー 理研に不服申し立て4月8日 18時20分
STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは8日午後、理化学研究所に対し、ねつ造などの不正を認定した調査のやり直しなどを求める不服申し立てを行いました。
STAP細胞を巡っては今月1日、理化学研究所の調査委員会が、論文のデータをねつ造したり改ざんしたりする不正行為を小保方リーダーが行ったとする調査結果を発表しました。
これに対し、小保方リーダーは8日午後、理化学研究所に調査のやり直しなどを求める不服申し立てを行い、受理されました。
申し立て書によりますと、STAP細胞が体の細胞からできたことを示す実験結果の写真が切り貼りされるなどしていたことを、調査委員会が「改ざん」とした点について、「画像を見やすくするために一部を挿入したが、正しい実験結果は得られていて、結果を作り上げるなどの改ざんには当たらない」としています。
また、細胞の万能性を示すとした写真が実際には別の実験の写真だったことを、調査委員会が「ねつ造」と認定した点については、「画像を誤って取り違えたが、故意ではなく、正しい写真も存在しているので、ねつ造ではない」と反論しています。
さらに、「調査は、あまりにも短期間になされ、反論の機会を十分に与えられなかった」と指摘し、再調査は元の調査とは別の外部の委員が行い、法律の専門家を半数以上入れるべきだと主張しています。
この一方で小保方リーダーは申し立て書の中で、「データ管理が十分に整理されておらず、画像の取り違えにつながったことは事実であり、深く反省する」などとしています。
不服申し立てを受けて、理化学研究所の調査委員会は、今後再び調査を行うかどうか審査し、改めて調査する場合は、開始後おおむね50日以内に結果を出すことになっています。
一方、再調査の必要はないと判断された場合には、不正を行ったとする調査結果が確定し、理化学研究所は小保方リーダーをはじめとする関係者の処分や論文の取り下げ勧告などを行うことになります。
小保方リーダーは9日午後、大阪市内で記者会見を開き、一連の問題についてみずから説明する予定です。
小保方リーダーが不服申し立てを行ったことについて、理化学研究所は「内容を調査委員会で確認のうえ、規定に則って対応していきます」とするコメントを発表しました。
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