理研 再調査行うか来週中にも判断へ4月10日 4時10分
STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは9日、会見し「STAP細胞は200回以上作製に成功している」などと述べて、理化学研究所の調査委員会が認定した研究の改ざんやねつ造はないと主張しました。
理化学研究所は小保方リーダーからの不服申し立てを受け、来週中にも再調査を行うかどうかの判断を出す見通しです。
STAP細胞を巡っては、今月1日、理化学研究所の調査委員会が実験結果の画像が切り貼りされるなどしていたことを「改ざん」としたほか、細胞の万能性を示すとした画像が実際には別の実験の画像だったことを「ねつ造」とする調査結果を発表しています。
これに対し、小保方リーダーは8日、調査のやり直しなどを求める不服申し立てを行ったのに続いて9日の記者会見で「STAP細胞は200回以上作製に成功している」と述べたうえで、研究の改ざんやねつ造といった不正はないと主張しました。
小保方リーダーは、記者会見でねつ造と指摘されている画像について、誤って取り違えたもので、これとは別にSTAP細胞の万能性の証拠となる組織ができたことを示すおととし6月に撮影した画像があり、調査委員会に提出した実験ノートにはその画像に関する記述もあると説明しています。
これに対して、調査委員会は本当にSTAP細胞からできた組織の画像なのか、科学的に追跡することができなかったと結論づけるなど主張は対立しており、理化学研究所は不服申し立てを受けて調査をやり直すかどうか来週中に判断したいとしています。
理化学研究所では、改めて調査する場合は開始後おおむね50日以内に結果を出すことになっている一方、再調査の必要はないと判断された場合には不正を行ったとする調査結果が確定し、理化学研究所は小保方リーダーをはじめとする関係者の処分や論文の取り下げ勧告などを行うことになります。
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