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STAP問題 指導役の笹井氏も会見の意向
4月10日 19時19分

STAP問題 指導役の笹井氏も会見の意向
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STAP細胞を巡る問題で、不正が指摘されている論文の発表が防げなかった背景には、研究者たちが行うべきデータの検証などが十分行われていなかったことがあると理化学研究所の調査委員会は指摘しています。
今回、小保方晴子研究ユニットリーダーを指導する役割を担った笹井芳樹副センター長は、来週にも記者会見したいという意向を示しているということです。

STAP細胞の論文の執筆に関わった理化学研究所の主なメンバーは、小保方晴子研究ユニットリーダーと笹井芳樹副センター長、丹羽仁史プロジェクトリーダー、それに研究が行われたとき理化学研究所に所属していた山梨大学の若山照彦教授の4人です。
論文は、小保方リーダーが行った実験を基に、500人余りが働く研究所のナンバー2、笹井副センター長が執筆を指導する形でまとめられました。
論文の著者として名を連ねている理化学研究所のメンバーは10人いますが、研究の全体像を把握していたのは主なメンバーのみで、調査委員会の報告書では小保方リーダー以外の主なメンバーも論文に投稿するデータをみずから確認していなかったとしています。
こうした研究体制について調査委員会は調査結果の中で、「小保方リーダー以外の研究者が慎重にすべての生データを検証するという、研究のチェック機能が果たされていなかったと判断される」と指摘しています。
一方、研究チーム以外の研究者が研究内容を検証する機会が生かされなかったことも、理化学研究所の関係者への取材から分かってきました。
理化学研究所では、まだ論文になっていない研究内容を発表して研究者どうしが議論する場として、週に1回開かれる会議と月に1回開かれる会議の2つの会議が開かれています。
しかし、関係者によりますと、小保方リーダーからSTAP細胞についての発表は行われず、研究チーム以外からの検証を受ける機会もなかったということです。
関係者は、「本来、研究のデータは研究チーム内で十分検証するべきだが、立場が違う研究者どうしの議論の場を利用して、データの正確性を検証することもできたはずだ」と指摘しています。
こうした点について、今回、小保方リーダーを指導する役割を担った笹井副センター長は、来週にも記者会見したいという意向を示しているということです。

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