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小保方氏「STAP細胞は200回以上作製に成功」
4月9日 18時12分

小保方氏「STAP細胞は200回以上作製に成功」
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STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは9日午後、大阪市内のホテルで記者会見し、論文に疑念が持たれていることについて謝罪した一方、「STAP細胞は200回以上作製に成功している」と述べ、STAP細胞は存在するとして論文を撤回しない考えを改めて示しました。

STAP細胞を巡っては、今月1日、理化学研究所の調査委員会が、実験結果の画像が切り貼りされるなどしていたことを「改ざん」としたほか、細胞の万能性を示すとした画像が、実際には別の実験の画像だったことを「ねつ造」とする調査結果を発表しています。
これに対して小保方リーダーは8日、調査のやり直しなどを求める不服申し立てを行い、9日午後1時から大阪市内で記者会見を開きました。
会見の冒頭で小保方リーダーは、コメントを読み上げ、STAP細胞の論文に対して疑念が持たれていることについて謝罪する一方で、「実験は確実に行われており、データも存在している」として、研究の改ざんやねつ造といった不正はないと主張しました。
続いて行われた質疑の中で、小保方リーダーは「STAP細胞は200回以上作製に成功している」として、STAP細胞は存在すると強調し論文を撤回しない考えを改めて示しました。

双方で異なる主張

また、小保方リーダーは、ねつ造と指摘されている画像ではなく、おととし6月に撮影したとする画像が、STAP細胞の万能性を示す証拠となる「テラトーマ」という組織ができたことを示す画像だと主張し、「自分でやった実験で、自分で書いたノートなので自信は当然ある」と述べました。
そして、実験ノートには、「撮影した前日に『テラトーマの切片を染色した』という記述がある」として、画像に関する具体的な記述があると説明しました。
この記述について、小保方リーダーは、調査委員会に提出したノートに書かれているとしているのに対し、調査委員会は、今月1日に発表した調査結果の中で本当にSTAP細胞からできた組織の画像なのか、科学的に追跡することができなかったと結論づけています。
会見の中で小保方リーダーの弁護士は再調査を求めており、調査委員会は、今後、再調査を行うかどうか審査し、改めて調査する場合は、開始後おおむね50日以内に結果を出すことになっています。
一方、再調査の必要はないと判断された場合には、不正を行ったとする調査結果が確定し、理化学研究所は小保方リーダーをはじめとする関係者の処分や論文の取り下げ勧告などを行うことになります。

理研「規程に基づき対処」

理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが9日、記者会見したことを受けて、理化学研究所は「不服申し立ての内容については小保方氏が今月1日に公表したコメントに沿ったものであると理解しています。研究不正を行ったと認定されたものに対しては、不服申し立てをする機会が研究所の規程により保障されております。研究所は規程に基づいて対処してまいります」とするコメントを出しました。

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