“マヨラー”という言葉を生むほどファン(?)の多いマヨネーズ。国内で初めて売り出したキユーピーの伊丹工場(兵庫県伊丹市)は、何と1日で小学校の25メートルプール1杯分のマヨネーズを生産しているという。そんなマヨラー垂涎(すいぜん)の工場見学に参加し、マヨネーズの製造工程のみならず、その起源などを学んできた。(木ノ下めぐみ)
同工場が用意している見学ツアーに同行した。まずは、製造方法などを紹介する15分程度の映像を見る。この日は子供が多かったためアニメ版が放映された。大人向けの映像もあり、マヨネーズの起源などが紹介される。
なじみの深いマヨネーズだが起源には諸説ある。中でも最も有力なのは、スペインのメノルカ島で生まれたという説だ。島の港町マオンで食されていたソースを18世紀半ばに島へ攻め込んだフランス人公爵が持ち帰ったのが始まりという。「マオンのソース」がマヨネーズの由来という。
同社の前身、食品工業株式会社の創業者、中島董一郎氏もアメリカでマヨネーズに魅了された一人。大正14(1925)年に初めて国内で製造販売したが、当初は「マヨネーズ」が認知されず、ポマードと間違えて頭につけてしまう顧客もいたという。
「何とか認知を広めたい」と、米国で人気のあったキューピーをキャラクターに「キユーピーマヨネーズ」として売り出した。人気が高まるとともに社名も「キユーピー」に変更した。「ユ」の文字はバランスを考えて大きく表記したという。
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