東邦銀行は18日、宮城県名取市に「名取支店」を新設すると発表した。5月下旬から営業する。東日本大震災で福島県から宮城県に避難した顧客へのサービスの強化が狙い。福島県外での支店開設は1978年の仙台東支店(仙台市宮城野区)以来36年ぶり。宮城県内では3店舗目となる。
同行によると、名取支店は名取市美田園の「仙台空港アクセス線」美田園駅前のテナントビル2階に置く。2015年夏に同市杜(もり)せきのしたに新築する2階建て店舗に移る予定だ。避難者の支店開設の要望が強いこともあり、当初はテナントの形をとることで出店までの期間を短縮する。
新支店は個人、法人を対象にすべての業務を扱う。名取市、岩沼市などの宮城県南部には福島県相双地方からの避難者が多く、納税や口座振替、各種相談などの利用を見込む。福島県のまとめでは宮城県への避難者は2月時点で約2500人。
名取支店の開設で同行の店舗数は115店(うち県外9店)となる。福島県内を含む新支店の開設は同県郡山市の八山田支店(12年11月)以来となる。
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