国際【鼓動】「性の都」で風俗一掃キャンペーン 権力闘争の影見え隠れ 中国+(1/4ページ)(2014.4.13 18:00

  • [PR]

国際

  • メッセ
  • 印刷

【鼓動】
「性の都」で風俗一掃キャンペーン 権力闘争の影見え隠れ 中国

2014.4.13 18:00 (1/4ページ)鼓動
4日、夜の街を巡回する警察官。2月の大規模摘発以降、多くの店が営業停止状態になっているという

4日、夜の街を巡回する警察官。2月の大規模摘発以降、多くの店が営業停止状態になっているという

 「中国の性の都」とよばれた広東省東莞市で2月上旬、売春の大規模な摘発が行われた。風俗産業は同市の歳入の1割相当ともいわれており、摘発は市の経済にも大きな打撃となった。しかし、「公然の秘密」だった売春を当局はなぜ摘発したのか。背景には権力闘争の影がちらついている。(広東省東莞市 矢板明夫、写真も)

 「もう1カ月ぐらい我慢して、客が戻ってこなければ店をたたむつもりだ」

 今月4日の夕方。中国南部の広東省東莞市中心部で串焼き店を経営する李威範さん(51)はため息をつきながらこう話した。

 かき入れ時の金曜日にもかかわらず、店内に客の姿はなく、ガランとしていた。

 風俗産業が盛んな東莞市で2月9日夜、当局による売春一掃キャンペーンが行われた。約6千人の警察官が市内全域のホテル、サウナ、マッサージ店などを一斉捜索し、問題行為があったとして約200人を拘束、100軒以上の店に対し営業停止命令などを下した。中国国内のテレビ、新聞など官製メディアは「東莞市で売春の取り締まりに大きな成果があがった」と大きく伝えた。

このニュースの写真

雑誌を読みながら客を待つ飲食店の店員。以前なら、この時間ではほぼ満席になるという

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2014 The Sankei Shimbun & Sankei Digital