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小保方氏の言葉「本当」と見る専門家も

 「STAP細胞はありまぁす!」。理化学研究所から論文で研究不正があったと認定された小保方晴子研究ユニットリーダー(30)は9日の会見でこう明言した。この言葉に「ウソはない」と見る専門家もいる。千葉県警の元刑事でウソを見抜くプロとして知られる森透匡(ゆきまさ)氏(47)が12日、自身のブログで言及。会見での表情などを総合的に判断し、「本当のことを言っているように見える」と分析した。

 ウソを見抜くプロは、小保方氏のまなざしなどからSTAP細胞の存在を信用できるとの見方を示した。

 小保方氏の9日の会見をニュース番組で視聴した森氏は「小保方氏はウソをついているか?」という題名で、12日に自身のブログを更新。「『STAP細胞は存在するのか?』という記者の質問に対して、彼女は『STAP細胞はありまぁす!』と断言しました。それもかなり力強く。彼女の目の動き、顔の表情、その後の発言の様子、いろいろと総合的に判断して、彼女は本当のことを言っているように見えました」と分析した。

 森氏は12年まで約20年間、千葉県警捜査2課などの刑事として活躍。政治家や詐欺師、横領犯などの取り調べや事情聴取を繰り返し、相手の心理やウソを見抜くプロとして多くの犯罪と向き合ってきた。

 小保方氏の会見には、300人以上のマスコミが集まった。報道陣を前にウソをつくには、相当度胸が必要で、もしウソを言えば、良心が痛み、精神的ストレスになり、外見にその証拠が現れるという。

 「ストレスで自律神経が乱れ、汗をかいたり、顔が赤くなったり、手が震えたりという現象が出てくる。これは人間であれば、誰でもそうです。しかし小保方さんはそんな様子もなく、研究の話になると、時々笑顔を見せていました」

 5000万円の借り入れ問題で、昨年12月に東京都知事を辞任した猪瀬直樹氏の会見や都議会での場面を例に、小保方氏との違いを強調した。

 「彼(猪瀬氏)は、スーツに滴り落ちるくらいの汗をかいていました。顔も紅潮し、言葉に覇気がなく、自信なさげな様子でコメントしていました。あれがまさにウソのサインなのです。小保方氏にそんな様子は見られませんでした」

 理研の調査委員会から研究不正と認定された小保方氏は「悪意はなかった」と捏造(ねつぞう)や改ざんを否定した。STAP細胞の存在を主張しながらも、具体的な証拠は最後まで提示できなかった。STAP細胞は本当にあるのか。森氏によると、小保方氏がウソをついている可能性は少ないようだ。【柴田寛人】

 ◆森透匡(もり・ゆきまさ)1966年(昭41)6月6日、長崎県生まれ。千葉県警に警察官として採用され、23歳で刑事、35歳で警部に昇格。12年に退職し、千葉市でコンサルティング会社「クリアウッド」を設立。「ウソを見抜く力」を伝授するセミナー「刑事塾」などを開催。問い合わせはメール(info@clearwoods.co.jp)で。日本メンタルヘルス協会基本心理カウンセラーなどの資格を持つ。

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