小保方ワールド全開の会見裏側 股の間から顔拝見、「涙を信じる」記者も
夕刊フジ 4月12日(土)16時56分配信
涙の訴えでテレビ中継は10%以上を超える高い視聴率を記録した、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)の記者会見。300人以上の記者でごったがえした会場では、脚立に立ったカメラマンの股の隙間から、小保方氏の顔を拝見するのがやっと。「小保方さんの涙を信じる!」と“宣言”した男性記者の姿もあった。小保方ワールド全開の会見の裏側とは−。
会見は9日12時15分開場、1時開始とアナウンスされていたが、早朝から記者が詰めかけ、開場時にはすでに満席状態に。会見場に入るのにも長蛇の列ができ、主催者側の「1社2人まで」というルールを破り、門前払いを食らうカメラマンの姿も。
代理人の三木秀夫弁護士から、体調不良のため医師が待機していることが事前に説明され、報道陣の側にも不測の事態が起きるのではないかと、緊張感が漂った。
1時ちょうどに姿を現した小保方氏は、結婚式場の「高砂」のような会見席に着席。表情を確認しようとするが、報道陣の多さに小保方氏には近づけず、脚立に乗ったテレビカメラマンの股の隙間から、ようやく様子がうかがえる程度だった。
股の間から見た小保方氏は、想像以上に美しかった。少しやつれて、うつむき加減な様子が特有のオーラを漂わせ、報道陣からは静かなどよめきが起きたほどだ。
その後は、小保方氏の“独壇場”で会見が進んでいった。
少しぽかんとした表情で、記者の意地悪な質問にも、無数のフラッシュにも、動じず、マイペースを貫く。質問者のほうをまっすぐ見つめ、ときには、アドバイスのように受け止めて「ありがとうございます」と礼を言ったり、「なるほど」と関心してみせたり。
「未熟な私にもし研究者としての今後があるなら、STAP細胞が誰かの役に立つ技術にまで発展させていくという思いを貫きたい」と研究への情熱を語ったかと思えば、「(報道は)恐ろしかった」「(体調は)うーん、絶不調でした」と、率直な思いを打ち明ける。芯の強さとか弱さが共存し、そのギャップに、目が離せなくなっていく。
比較してみると、3月14日、4月1日の2回行われた理研の会見は、随所に「上から目線」が目についた。質問内容が異なる場合でも「さきほどもお答えしましたが…」といちいち前置きする女性理事。さらに、説明は「ディスアンダースタンディング(disunderstanding)」「スペキュレート(speculate)」など、たびたび英語が混じり、「科学コミュニティーは別世界」という感想を抱かせた。
賛否はあるものの、ファンレターが増え、多くの人をとりこにした小保方氏。会見終了後、ある男性記者は「小保方さんの涙を見ているとさぁ〜、やっぱりSTAP細胞はあるんじゃないかと思ったよ。小保方さんを信じる」ともらしていた。
ただただ、小保方氏の“大物”ぶりが際立つ2時間半だった。
最終更新:4月12日(土)17時35分
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