幼なじみ24歳警視庁カップル、彼女殺して男飛び降り…無理心中か

2014年4月13日6時0分  スポーツ報知

 12日午前5時10分頃、埼玉県狭山市新狭山のマンション敷地内で「血まみれの男性が倒れている」と119番通報があった。埼玉県警狭山署員が駆けつけたところ、マンションに住む警視庁蔵前署の関口卓弥巡査(24)が倒れており、死亡していた。関口巡査の部屋からは、腹を刺された警視庁田無署の間宮陽子巡査(24)の遺体が発見された。2人は交際しており、警視庁は関口巡査が間宮巡査を刺殺した後、飛び降り自殺をしたとみて調べている。

 西武新宿線新狭山駅の西約150メートル。事件が起きた新狭山2丁目の7階建てのマンションは早朝から規制線が張られ、住宅が立ち並ぶ地域は物々しい雰囲気に包まれた。

 狭山署によると、3階にある関口巡査の自室ベランダには血痕が残っており、間宮さんはあおむけで倒れていたという。

 警視庁によると、2人は幼なじみで、2012年に警視庁に入庁。同年10月にそれぞれ蔵前署と田無署の地域課に配属された。昨年から交際を始め、今年3月には結婚する予定だった。

 しかし、警視庁警務課によると、関口巡査が13年度の採用試験の受験申し込みを、知人の名前を勝手に記載して申し込んだことが発覚。監察の調査を受けていた。勧誘の実績を上げることを狙った行為だったとみられる。この不祥事のため、結婚の予定も延期になっていたという。

 関口巡査は今月9日から休暇を取っていた。心配した上司が11日に本人から事情を聞き、落ち着いた様子を確認した上で、近くに住む父親に引き渡したが、関口巡査は一人暮らしをする自宅マンションに戻った。

 12日未明、サイレンの音を聞いて心配になった関口巡査の父親がマンションの部屋に入ると、室内で間宮さんの遺体を発見した。鍵は施錠されていたという。遺書などは見つかっていない。県警と警視庁は交際のもつれから、関口巡査が間宮さんを刺して心中を図ったとみて調べを進めている。

 近くに住む女性会社員(60)は「朝から規制線が張られ何事かと思っていた。(警察官の事件だとしたら)恐ろしい」と話した。

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