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男女巡査が無理心中 3月の結婚、不祥事で延期になり…

事件現場となった狭山市内のマンション
事件現場となった狭山市内のマンション。左端のブルーシートがかかった部分が関口巡査の居室
Photo By スポニチ

 埼玉県狭山市のマンション敷地内で12日、警視庁の男性巡査が倒れて死亡しているのが見つかった。男性の自室では、同僚の女性巡査が血を流して死亡していた。警察は男性が女性を刺殺した後、飛び降りたとみている。警察官同士による心中事件とみられ、近隣住人からは驚きの声が上がった。

 現場は住宅が立ち並ぶ地域で、西武新宿線新狭山駅の西約150メートルのマンション。12日午前5時10分ごろ、「ベランダに人が落ちてきた」と119番があった。

 狭山署などによると、男性は警視庁蔵前署(東京都台東区)地域課の関口卓弥巡査(24)。マンション敷地内で倒れ死亡していた。3階の自室では警視庁田無署(西東京市)地域課の間宮陽子巡査(24)が腹から血を流して倒れ死亡しているのが見つかった。自室ベランダに血痕が残っており、狭山署は関口巡査が間宮巡査を刺した後、飛び降り自殺したとみて詳しい状況を調べている。

 警視庁などによると、2人は幼なじみで、2012年に同期で警視庁に入庁。昨年から交際をスタートさせ、今年3月には結婚する予定だった。

 ところが、関口巡査が採用試験の申込書に大学時代の後輩の名前を無断で記入する不祥事が発覚。警視庁の監察調査を受け、結婚を延期していた。今月9日から休暇を取り、11日に面会した上司に泣きながら「彼女とけんかした。結婚も終わりかも」と話したという。遺書は見つかっていない。

 現場近くにある別のマンションの女性管理人は「3階ベランダの外壁に血痕が多く付着していて、飛び降りたとしたら不自然だった。こんな事件になるなんて…」と表情を曇らせた。

 狭山署によると、部屋は3LDKのファミリータイプ。近隣住人は「結婚後の新居として借りたのかもしれない」と、驚いている。また、近くに住む女性会社員(60)は「朝から規制線が張られ何事かと思っていた。(警察官の事件だとしたら)恐ろしい」と話した。

 ▽監察 不祥事を起こしたり、規律違反を犯した警察官への聞き取りを行い取り締まる。いわゆる“警察を捜査する警察”としての役割があり、警察庁のほか各都道府県本部に設置される常設機関。監察官は警視が担当する。警視庁では、警察官採用に際して知人などを紹介すると、警察官として人事で評価される制度がある。ノルマはない。

[ 2014年4月13日 05:30 ]

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