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中国 水道水汚染の公表遅れる4月12日 21時08分
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中国内陸部の甘粛省で、国の基準を超える有害物質のベンゼンが水道水から検出され、当局が公表するまで18時間かかったことが分かり、飲料水の安全に対する国民の不信感が一層高まりそうです。
中国国営の新華社通信によりますと、甘粛省の中心都市蘭州にある水道水を供給する企業が10日夕方に実施した水質検査で、発がん性が指摘される有害物質のベンゼンの値が国の基準を超えていることが分かりました。
ベンゼンの値はその後、上がり続け、11日未明には一時基準値の20倍に当たる1リットル当たり200マイクログラムに達しましたが、市政府が汚染の事実を公表したのは11日の昼前で、10日の検査から18時間が経過していました。
事態を受けて、市政府は市民に対し、24時間は水道水を飲まないよう呼びかけ、市販の水を買い求めたり、給水サービスを受けたりする人の長い列が至る所で見られました。
汚染の原因はこの水道施設の近くを通る石油化学会社のパイプから原油が漏れたためとみられていますが、国内メディアは汚染の公表に時間がかかったことなど、一連の経過を大きく報じていて、飲料水の安全を守るべき当局や企業に対する国民の不信感が一層高まりそうです。
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