将棋 棋士側ことしも負け越す4月13日 0時21分
将棋のプロ棋士とコンピューターソフトが5対5の団体戦で対決する電王戦は、12日の最終局でもコンピューターが勝って対戦成績が棋士側の1勝4敗となり、2年連続で負け越す結果となりました。
将棋の「第3回電王戦」は現役のプロ棋士5人がトップクラスのコンピューターソフトと5対5の団体戦で対決するもので、これまでの4戦で1勝3敗と棋士側が負け越しています。
プロ棋士の意地を見せたい12日の最終局では、屋敷伸之九段がコンピューターソフトどうしのトーナメント戦で優勝した「ponanza」と対決しました。
コンピューター側は、ソフトが決めた次の差し手に従って、ロボットアームが将棋盤の上に駒を置いていきます。
午前10時に始まった対局は終盤まで接戦の展開となりましたが、午後9時45分、130手で屋敷九段が投了し、コンピューターが勝ちました。
この結果、対戦成績はプロ棋士側の1勝4敗となり、前回に続いて2年連続で負け越す結果となりました。
対局のあと、屋敷九段は「終盤何手か間違えたので、敗戦はしかたないと思う。やはりどのソフトも強く、なかなか厳しい結果だと思う」と話していました。
一方、将棋ソフトを開発したプログラマーの山本一成さんは「勝てたうえに、将棋の内容もかなり熱戦だったと思うので、開発者としてとてもうれしい」と話していました。
厳しい現実
将棋のプロ棋士がコンピューターソフトに2年連続で負け越したことについて、日本将棋連盟の谷川浩司会長は「ことしはプロ棋士が勝てると思っていたが、この1年でコンピューターもより力をつけていた。厳しい現実を受け入れなければならない。今後については、ファンの皆さんも注目しているので、続けたいとは思っている」と話しています。
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