自衛隊「遠隔地の活動想定しない」

4月12日 6時34分

菅官房長官は、１１日夜、ＢＳ１１の番組で、集団的自衛権の行使が容認された際の自衛隊の活動範囲について、「地球の裏側まで行くようなことはありえない」として、政府として、日本本土から遠く離れた地域での活動は想定していないという考えを明確にしました。

この中で菅官房長官は、集団的自衛権の行使を容認するための憲法解釈の変更について、「安倍総理大臣は、どうしたら国民の安全を守れるかという観点から、非常に繊細に戦略的に進めている。国民に理解していただける方向で、慎重に進めていきたい」と述べました。
そのうえで菅官房長官は、集団的自衛権の行使が容認された際の自衛隊の活動範囲に関連し、地球の裏側まで行くようなことがあるかどうかについて、「ありえない。はっきり言い切れる」と述べ、政府として、日本本土から遠く離れた地域での活動は想定していないという考えを明確にしました。
菅官房長官がこうした考えを示した背景には、公明党が集団的自衛権の行使容認に慎重な姿勢を崩していないことから、政府として自衛隊の活動範囲を限定する姿勢を強調することで、公明党の理解を得たいというねらいもあるものとみられます。