小学校、中学校くらいの難聴児が中心になります。
なお、画像は週刊少年マガジン読み切り漫画「聲の形」(著:大今良時)から拝借しました。
大前提
耳が聞こえないことを先生と一緒に本人から皆に伝える
軽度の人はちゃんと伝えず、結果的にクローズドになることがありますが、それは論外とです。どちみち隠しきれるわけがないのです。
障害に対する偏見より伝えないことによるデメリットのほうが大きいと考えます。
※「聲の形」では、のっけから担任の無理解さがやばくて笑えるレベルです。
方法1
障害のことを伝えるとき、補聴器の値段も言おう
安くても補聴器は8万円はします。大概10-30万円はします。
いくら福祉の手当で1万円程度で手に入ったとしても、頻繁には無理ですし、正規価格は8万以上です。
さすがに子供でも高価な物は奪ったり壊したりしづらくなります。
補聴器を壊されるイジメを防ぐ方法になります。
方法2
きこえの教室、ことばときこえの教室など難聴学級のある学校に行こう
一般校より難聴児がぐっと集まりやすいです。といっても学年に2-3人レベルが多いと思いますが。
それでも他人数のなか1人だけ明らかに異質の存在がいるよりは、数人いる方がまだいじめられにくいです。
また、授業のサポートも若干受けやすくなるし、担任や他の先生の理解も得やすいです。
ただし、きこえの教室の先生がひどく残念な感じということもたまにありますのでそこは要注意です。
※「聲の形」ではその辺が不自然な描写になっています。担任の無理解、難聴児が他にも1人も居なさそうなこと、授業のサポートがあまりにもずさんそうなところです。単にきこえの先生が残念なだけだったかもしれませんが。
方法3
クラス替えのない学校に低学年から行こう
低学年の段階ではいじめは案外発生しづらいように思えます。何かあってもまわりの大人がしっかりしていれば、お互いの距離の取り方も安定し、良い6年間、3年間をすごせるかと思います。
もし、クラス替えや担任も変わるなどがあると、またほぼゼロから環境を立て直さなければいけません。子供も低学年のときより高学年の方がぐっとイジメにあいやすくなる印象があります。
※「聲の形」のように高学年に転入とかあまりにもリスクでかすぎです。
方法4
世話役を1人親友として確保しよう
世話役って言葉は悪いですが。潜在的にコミュニケーション能力のある難聴児は、自分から自然と仲良くなれる健常の子をみつけ、いつも一緒に居てサポートをさらっとしてもらえるようにします。これは狙ってできるようなことではありませんので、運でしょう。
一見、この2人は美しい友情に見えますが、あまり良い方法ではありません。でも、まわりの大人が環境を整えられないので仕方ないでしょう。
方法5
聾学校に行ってしまおう
少なくとも聴覚障害を理由にいじめられることはなくなります。ほぼ。
現実には、聴力の軽い人も重い人もいて、軽い人が重い人を差別するということもあります。
というか聾学校は学力的に問題があることが多いので、そこは別に注意しなければいけません。
方法6
コミュニケーションを積極的にとろうとしない
成長してゆくうちに自然と理解するのかもしれませんが。
聴覚障害者はコミュニケーション障害です。
健常者と聴覚障害者は対等なコミュニケーションを築くことができません。
そこでどちらかお互いのコミュニケーション手段を押しつけ合うと関係がこじれるやすくなります。
また蛇足ですが歌を歌うのは不可能です。無理なことは諦めるのも大事です。
合唱コンクールなんぞ口パクでええよ!
※「聲の形」では筆談を相手に求め過ぎかと思います。
方法7
そもそも学校に行かない
社会的な相互作用の機会を失うことになるので、気軽にオススメはできません。
しかし相当酷い状況しか見いだせないようなら、最終手段としてはありです。
最後に
「聲の形」の感想を少し。
あれはイジメを根本的に解決してないのが後味悪いですね。
担任のクズっぷりが清々しいレベルですw