集団的自衛権:自民が改憲地方研修会 宇都宮で初会合

毎日新聞 2014年04月12日 19時53分

 自民党は憲法改正などの方針を各地で説明する「憲法改正地方研修会」の初会合を12日、宇都宮市で開いた。講師の中谷元・元防衛庁長官は、安倍政権が目指す集団的自衛権の行使容認について「改憲が筋だが、それが実現するまでは今の憲法で容認できるものは容認すべきだ」と限定的な容認を認めるよう主張した。

 憲法9条2項の「戦力不保持」に関しては「『陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない』というのは真っ赤なうそ。世界中に軍隊のない国などない。軍隊がないのは理想だが、現実的にはそういう国は消滅する運命にある」と従来の政府見解を批判。改憲で自衛隊を軍隊と位置付けるべきだと訴えた。

 この日は党員ら約400人が参加。同党は今後2年間に全国約100カ所で研修会を開き、改憲や集団的自衛権の行使容認に向け世論の醸成を図る方針だ。【高橋恵子】

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