本文の中に登場するのはすべて実在のケースです。
ただし、守秘義務の関係から人物・社名等は匿名としています。
また、金額・業種等本人の特定につながり易いものについては、
趣旨を逸脱しない範囲で変えてあります。
あらかじめご了承下さい。

2014年04月09日

関連会社

同僚が担当先の資料を見て、ぶつぶつつぶやいていた。
どうしたのかと尋ねると、担当先のA社について悩んでいるという。
A社には、実はB社という関連会社がある。
両社に債権があるものの、返済はA社のみ。
A社はあまり利益が出ておらず、B社には多少余分な利益がある。
ならばA社からの返済は減らし、その分B社からの返済を増やしてもらってもいいかと考えているのだと言う。

交渉するにあたって、そもそも何でA社しか返済していないのか、その経緯が過去の資料を見てもわからないのだと言う。
そこで資料を見せてもらった。
パラパラと資料を見ていくうちにその理由がわかった。
答えは簡単で、B社に対する債権には担保があり、A社に対する債権には担保がなかった。
であれば、担保のない方から返済していただくのが、債権者としてのセオリーだ。

さらにB社はペーパーカンパニーだった。
会社という形は取っているものの、実態があるわけではなく、帳簿の上だけに存在する会社である。
利益が出ていると言っても、要はA社からの収入を増やせば利益は出て(A社の利益は減ってB社の利益は増える)、減らせば利益は減る(その逆)。
つまり表向き利益がどうのというのは関係ないのである。

企業は関連会社を持っていところが珍しくない。
会社を分ければ、交際費がその分多く使える(税金の控除を受けられる)とか、1社に売上が集中すると具合が悪いという取引先のニーズだったり、事業ごとに独立採算にしたいとか、その理由は様々である。
そのあたりは一々聞かなくても、名前と業種と役員・株主構成から容易に想像はつく。

そういう実態がわかれば、「A社の返済はどうだ」とか「B社はどうだ」とか考えても意味はない。
「お財布はひとつ」だからだ。
「相手が特に希望する事がないのであれば、今まで通りにご返済いただいたらどう?」とアドバイスした。

それはいいのだが、今度担当する事になったC社。
関連会社がゴロゴロある。
それぞれ会社の営業実態があるようだし、こっちの方が理解するのに手間がかかりそうな感じで、今から悩ましく思っている・・・



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posted by Master-hiro at 23:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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