姜尚中氏 慰安婦問題で日本の姿勢に懸念
【上尾聯合ニュース】在日韓国人で日本の聖学院大の姜尚中(カン・サンジュン)学長が、旧日本軍の慰安婦問題について日本が韓日間の問題だという見方をしていることに懸念を示した。
インタビューに応じる姜尚中氏=(聯合ニュース)
姜氏は8日、聯合ニュースのインタビューに対し、慰安婦問題を韓日の2カ国だけに関連付けた見方をすると本質を見誤る可能性があるとの見解を示した。最近中国で戦時中の日本による強制連行や強制労働をめぐる賠償請求訴訟が相次いでいることに触れながら、慰安婦問題が中国やインドネシアなどでも重大問題として浮上すると予想した。
1991年に初めて公の場で被害事実を証言し慰安婦問題を国際社会に知らせるきっかけを作った元慰安婦の故金学順(キム・ハクスン)さんのような被害者が中国でも現れ、近い将来、当時の苦難を公の場で証言する可能性もあると述べた。
安倍晋三首相が河野談話を修正しないと明言したことについては、韓米日首脳会談開催への大きなきっかけとなったが安倍首相側近は談話の検証・修正について発言していると指摘。「河野談話の未来は依然流動的だ」とした上で、韓日関係がさらに悪化する恐れもあるとの見方を示した。
独島問題については、韓国が実効支配している以上、韓国としてもあえて問題を大きくすることは適切な戦略ではないとの意見を示した。
関連記事
- 局長級協議の議題 慰安婦問題でほぼ合意=韓国駐日大使04-07 18:16
- 韓中の経済官庁が急接近 冷え込む韓日関係と対照的04-07 10:06
- 近づく教科書検定 韓国外交部長官「断固たる措置取る」04-03 15:57
- 元慰安婦の権利回復を 韓国・高陽市がSNSで署名運動04-03 11:40
- 米入国禁止の日本人戦犯容疑者は35人 慰安婦関与含む04-02 12:00
- 慰安婦問題訴える「水曜集会」開催団体 20年史出版03-31 15:48