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原発避難区域の桜が満開 福島
4月11日 15時44分

原発避難区域の桜が満開 福島
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東京電力福島第一原発の事故の影響で、町の全域が避難区域に指定されている福島県富岡町で桜並木が満開の時期を迎え、ふるさとの桜を見ようと避難中の住民などが訪れています。

富岡町の夜の森地区には、中心部の通り沿い2.5キロにわたって、およそ500本のソメイヨシノが植えられていて、原発事故の前は桜の名所として親しまれていました。
町は今も全域が原発事故の避難区域に指定され、住民は避難生活を続けていますが、日中の立ち入りができる地域には満開の時期を迎えたふるさとの桜を見ようと、各地に避難している住民などが訪れています。
訪れた人たちは、車をゆっくり走らせながら桜のトンネルを楽しんだり、外に出て写真を撮ったりしていました。
桜並木のある通りの半分以上が、立ち入りが制限されている「帰還困難区域」にあり、並木道の途中には金属製の柵が設置されています。
いわき市で避難生活を送っている63歳の男性は桜を見て、「被災地の満開の桜散りにけり」という俳句を詠んでいました。
この男性は、「震災がなければ、ことしも町の誇りである桜をみんなで楽しく見れたと思うとつらいです。この場所に住民が帰っても帰らなくてもこの桜はずっと残っていくと思います」と話していました。

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