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研究不正行為は「小保方氏一人がやった」

 1日、理化学研究所が開いた記者会見での一問一答は次の通り。

 -STAP細胞は、存在が疑われている。

 石井俊輔調査委員長 あるかどうかは科学的探索が必要だ。

 -研究不正行為は一人でしたのか。

 石井委員長 小保方氏一人がやった。

 -意図的な不正行為があった。

 石井委員長 私たちはそう判断している。

 -博士論文と酷似した画像を捏造(ねつぞう)と判断した理由は。

 石井委員長 画像は博士論文執筆時のものだ。今回の論文と実験条件がまったく違うのに、それを認識して使ったとみられる。

 -STAP細胞の検証計画は。

 竹市雅俊・理研センター長 ゼロからSTAP細胞が存在したかどうかを検証する。残っている細胞についても、(さまざまな組織になる)分化能力があるかどうか調べていく。

 -理研の検証では公平性に欠けるのでは。

 竹市センター長 まずは専門家がそろっている理研で確認し、プロトコルをさらに改善し、第三者に参加していただく。

 -STAP細胞存在の大前提が崩れたか。

 竹市センター長 論文としては極めて不完全なものだが、すべてが否定されたわけではない。STAP細胞があるかないかに関しては何の結論も出ていない。

 -小保方氏は最終報告に不服のようだが。

 野依良治理事長 小保方氏はSTAP細胞の存在を信じ、思い入れがあるからそのような反応になるのだろう。当然のこと。

 -処分の対象者は。

 米倉実理事 研究不正を認定された小保方氏、共著者の中で管理監督をしていなかった著者、組織として全体を見るべき著者が対象となる。

 -論文には多くの疑問が出ている。

 川合真紀理事 ネット上などで指摘が多々ある。どれくらい確度があるのかどうかわれわれの手で解明する。再現実験と併せて進める。

 -調査委員会は報告を急いだ印象があるが、新法人指定が理由か。

 野依理事長 そういうことはない。社会の関心が大変高いので、できるだけ早く結果を出していただきたいと思ったが、それ以外の理由はない。(共同)

 [2014年4月1日21時2分]

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