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小保方さん明日「条件付き」会見

 「STAP細胞」論文問題の渦中にいる理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)が明日9日、大阪市内で会見を開く。7日、小保方氏の代理人が明かした。理研調査委の「論文に捏造(ねつぞう)があった」とする最終報告書に対し今日8日に不服を申し立て、その説明を行う。小保方氏はこの日、心身が不安定として入院。会見は「司会の指示に従う」などの制約付きとなる。

 華々しい1月28日の「STAP細胞」研究発表会見以来、小保方氏は71日ぶりに公の場に姿を見せる。代理人の三木秀夫弁護士によると、小保方氏は捏造騒動勃発後「日常生活上で支障が生じるほど心身が弱っている状態にある」と言い、この日、大阪府内の病院に入院した。それでも、会見に出席するのは本人の希望によるもので、この日も「きちっと私の口から説明します」と主張したという。入院先から会見に向かうとみられる。

 三木弁護士によると、数日前の深夜、小保方氏から「入院したい」とのメールがあった。この日午後に病院で診察を受けた際は、医師に「会見はやめた方がいい」と“ドクターストップ”を示唆された。同時に、会見に出ないことでバッシングやストレスを受ける可能性も踏まえて「出席するなら(体調不良を)十分理解した上でご判断ください」と助言を受けた上で決断したという。

 ただ、三木弁護士は「数日前には『ちゃんと説明できるだろうか』と不安げだった」という小保方氏の状態を踏まえて、会見でさまざまな配慮を要請した。出席者を「小保方晴子の心身の状態を配慮していただける方」に“限定”。「会見日時までに小保方を追いかけたり個別質問しないこと」「質疑応答に際して司会の指示に従っていただけること」などの制約を設けている。

 なお小保方氏は「私のミスで大きな問題になり申し訳ない」とも話しており、今後も理研で研究を続けたい意向を示している。本人の口から語られる「STAP細胞」の“真実”に注目が集まる。

 [2014年4月8日9時35分 紙面から]

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