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理研研究者からは受け止めさまざま

 小保方晴子氏の9日の記者会見を中継で見た神戸の理化学研究所の研究者らからは「言い分は科学者としては受け入れられない」との批判が出る一方、「STAP細胞の存在に自信があるのは伝わった」と一定の理解を示す声もあり、受け止めはさまざまだ。

 関係者によると、小保方氏が所属する理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の一室では研究者ら数十人が集まり、インターネット中継で小保方氏の主張に聞き入った。時折苦笑する研究者もいたという。

 センターのある研究者は「生データに手を加えたり、論文の重要な画像を取り違えたりするのは考えられない。不正を認めた調査委員会の結論は間違っていない」と冷ややかに話す。

 STAP細胞の作製に200回以上成功したという小保方氏の発言には「どの段階を成功と言っているのか。200回の作製には最低数年はかかる」と疑問を呈した。

 一方、理研の別の組織に所属する研究者は「自信があるのは伝わった。本人が公の場で話したのは評価できる」と話す。

 ただ同時に「理研全体に問題があると見られるのは困る。責任は研究者個人にあるので、きちんと対応してほしい」と小保方氏に注文を付けた。(共同)

 [2014年4月9日19時25分]

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