小保方氏の逆転厳しい、調査委メンバーそのままじゃ

2014年4月11日6時0分  スポーツ報知

 STAP細胞の論文問題で不正があったとされた小保方晴子研究ユニットリーダー(30)の不服申し立てを受け、理化学研究所(理研)は10日、再調査が必要かどうか審査を始めたと明らかにした。来週にも結論を出す。ただ、調査委員会の構成は変わらないとみられ、現状のままでは“大逆転”は厳しい状勢。依然、苦しい立場の小保方氏だが、代理人は、この1週間で激励のファンレターなど40~50通が届いたことを明かした。

 涙ながらの反論会見から一夜明けた10日、小保方氏の代理人のひとり、三木秀夫弁護士は、理研側から「再調査するかどうかを、調査委員会に諮ります」とする内容のメールが届いたことを明らかにした。

 理研は「研究不正があった」と結論付けた調査報告書に対する小保方氏の不服申し立てを検討し、再調査が必要かどうかの審査を始めた。ただ、三木弁護士が問い合わせたところ、その審査をする調査委員会のメンバーは、「(不正を結論づけた)元の調査委と構成は変わらない」と断言されたという。

 理研の規定は「特段の事情がない限り、(調査結果をまとめた)調査委が審査する」としている。理研の広報担当者は「今回のケースに特別の事情はない」と説明。「それだと結果が変わらないと危惧しますね」と、三木弁護士は、現状のままでは再調査に向けた見通しが暗いことを明かした。「再調査して本人の弁明をしっかり聞いてほしい」と希望しており、追加の資料を提出する可能性もあると明らかにした。

 審査の結論は来週にも出される見通し。「再調査が必要」となった場合は、50日以内をめどに結論を出す。一方「再調査は不要」となれば、論文の捏造(ねつぞう)や改ざんを認めた報告書が確定。小保方氏は懲戒処分を受ける可能性が高い。過去10年で、理研内の処分は10件。2009年には、研究品架空取引の背任容疑で逮捕された男性研究員が懲戒解雇された例が1件ある。

 依然、苦しい立場の小保方氏だが、人気は上昇している。三木弁護士によると、事務所に届く小保方氏宛てのファンレターなど手紙、メールが9日の会見前後に急増。この1週間では、計40~50通が届いたという。

 ほとんどが励ましの内容で、中には「僕でよければ力になります」という文とともに連絡先が書かれたものも。ただ、理研関係者は「小保方さんは、1月28日の研究発表会見後からストーカーのようなファンにも悩まされていた時期があった」と心配も口にした。

 小保方氏自身は10日朝、大阪府内の病院から三木弁護士に「ありがとうございました。何とか大丈夫です」と電話で、前日の会見を含めて感謝を伝えた。体調回復のめどは立っておらず、今後の流れ次第では、入院が長引く可能性もある。

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