2014.4.11 05:03(1/4ページ)

NPB“違反球”公表で現場にも波紋…嶋「打ち取った打球伸びた」

坂本が六回に特大の2号ソロ。飛ぶボールはやはり、打者有利なのか… (撮影・荒木孝雄)

坂本が六回に特大の2号ソロ。飛ぶボールはやはり、打者有利なのか… (撮影・荒木孝雄)【拡大】

 日本野球機構(NPB)は10日、今季1軍の試合で使用している統一球の反発係数を検査した結果、基準値を上回っていたことを発表した。NPBによる“違反球”の公表に現場にも波紋が広がった。広島戦の六回一死、決勝の2号ソロを左翼席中段にまで運んだ巨人・坂本は「どんぴしゃ。会心だったんで、ホームランになるとは思った」。阪神との開幕戦(3月28日)以来、10試合ぶりの一発に満面の笑みをたたえた。

 “違反球”の公表には「多少の違いでしょ? 芯に当たったら変わらないし、僕は2本しかホームランを打ってませんから」と涼しい顔。原監督も「与えられたボールで、コミッショナーが出したボールで戦う。全くの疑心はない」と“同じ条件”を強調した。

 一方で、労組日本プロ野球選手会会長の楽天・嶋は日本ハム戦後に報告を受けていないと前置きし、「捕手として完全に打ち取った打球がフェンス際まで伸びたり、本塁打になることが続いた。チーム内でも開幕して少しの間、『打球が飛ぶな』という話がでていた。僕たち野球選手の生活が変わるということを認識してほしい。(統一球の)再検査をして、変わっていない(基準内である)ことが一番です」と疑問を投げかけた。

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