【モスクワ=関根和弘】インタファクス通信などは31日、日本人男性が福島第一原発の敷地内で採取した土を空路で東欧ウクライナの首都キエフに持ちこもうとして、放射線量が規制値を超えていたため空港で没収された、と伝えた。
同通信などによると、男性は30日夜、独フランクフルト経由の便でキエフに到着。計12グラムの土を二つのプラスチック容器に分けて持っていたが、空港の手荷物検査で規制値の約2倍の放射線量が検出され、当局に没収されたという。
男性は研究用の試料として土をウクライナ西部にある農業環境系の大学に運ぼうとしたという。没収された土は放射性物質を処理する国営会社に引き渡され、鑑定を経て処分されるという。
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朝日新聞国際報道部