西アフリカのエボラ出血熱、複数の国際組織が緊急対応

2014年04月11日 08:13 発信地:ダカール/セネガル 【写真】 【ブログ】
  • 楽天SocialNewsに投稿!

ギニアの首都コナクリ(Conakry)の空港で、出国する乗客の体温を測定する医療スタッフ(2014年4月10日撮影)。(c)AFP/CELLOU BINANI

関連写真1/1ページ(全3枚)

  • 西アフリカのエボラ出血熱、複数の国際組織が緊急対応
  • 西アフリカのエボラ出血熱、複数の国際組織が緊急対応
  • ジョージ王子、英王室の新ファッションリーダーに名乗り
  • 西アフリカのエボラ出血熱、複数の国際組織が緊急対応
  • 生き神「クマリ」が見守る雨乞いの祭り、カトマンズ
  • 2014年注目の旅行先、1位はイスタンブール
  • ミツバチ46万匹まとう「ハチ男」、中国
  • 「バチカンがタカを飼う」、カトリック誌の遅いエイプリルフール
  • 「アルツハイマー病予防にカフェインが効果」、研究で学説補強
  • シンガポール観光局の「恥CM」、嘲笑の嵐でユーチューブから削除
  • 日本から贈られた桜、もうすぐ満開 米首都
  • 新居を散策、パンダの子ども スペイン
  • ジョージ英王子、NZで初の「公務」
  • レストランの口コミ評価、天候が影響? 米研究

【4月11日 AFP】西アフリカで広がっているエボラ出血熱の大規模な流行を食い止めるため、複数の国際機関が10日、緊急対応に乗り出した。

 エボラウイルスによって今年1月以降ギニアとリベリアだけで110人以上の命が奪われたとみられている。感染疑いの患者は、マリとシエラレオネでも報告されている。さらに援助活動家らは、不可欠な衛生用品が底を突く恐れがあると警告している。

 世界保健機関(World Health OrganizationWHO)は、エボラ出血熱患者と密接な接触があった人を特定するためギニアの首都コナクリ(Conakry)に派遣する職員70人の緊急訓練を実施すると発表した。

 WHOはまた、エボラ出血熱に関連するあらゆる事柄に対応する特別警戒対策センターをギニア保健省内に開設する。

■消毒剤不足の懸念

 国際援助団体「飢餓に対する行動(Action Against HungerACF)」は、衛生用品の備蓄が底を突きつつあると警告し、ギニア各地の家庭や学校への塩素消毒剤やせっけんの配布、手洗い場の設置に着手したとしている。

 またセネガルの首都ダカール(Dakar)では国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)が、WHOなどと協力し、西アフリカ全域で意識向上の取り組みを開始した。これはテキストメッセージに加え、特別制作された5分間のラジオドラマとテレビ番組へのリンクを携帯電話に多言語で自動送信するというもの。

 ユニセフの西アフリカ地域の子どもの生存と発達に関する首席アドバイザー、ギド・ボルゲーセ(Guido Borghese)氏は声明で、「この地域の人の大半は、エボラという単語自体を聞いたこともなかった」とした上で、「そんな状況では根拠のない恐怖心とうわさが広く速く拡散してしまう。感染から身を守り、危険な誤解を防ぐため、各家庭に予防手段と正しい情報を提供することが極めて重要だ」としている。

 フランス赤十字(French Red Cross)も、感染拡大の中心地となったギニア南東部に仏赤十字として初の緊急対策チームを派遣すると発表した。感染症の専門家1名とボランティアから構成される派遣チームは、現地の赤十字ボランティア職員150人を指揮し、消毒や感染者と接触があった恐れのある人々を見つけ出す技術を訓練することになっている。(c)AFP/Frankie TAGGART

関連記事

本日の必読記事1日2回更新

このニュースの関連情報

このニュースへのリンク

http://www.afpbb.com/articles/-/3012328

トピックス

お知らせ

PRリンク

BPNPR

カテゴリ登録はこちらより