ハエたたきから身をかわすハエの動きを解明、米研究

2014年04月11日 09:40 発信地:ワシントンD.C./米国 【写真】 【ブログ】
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クインスランドミバエ(Queensland fruit fly)。オーストラリア連邦科学産業研究機構(Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation、CSIRO)提供。(撮影日不明、2014年3月21日提供、本文とは関係ありません)。(c)AFP/CSIRO

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【4月11日 AFP】ハエは身の危険を感じたとき、まるで戦闘機のように体を左右に傾けてローリングしながら飛行するが、この動きは文字通り「まばたきよりも速い」との研究論文が、10日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。

 論文は、ハエが感覚の特殊な組み合わせを頼りにして、ハエたたきで打たれるのを回避する助けとしている可能性があると述べている。

 米ワシントン大学(University of Washington)などの研究チームは、ハイスピードカメラ3台を用いて、ハエが目前に迫る衝突をどのように回避するかを分析した。

 ハエは通常、1秒間に約200回羽ばたきをしているが、危険が迫った場合は羽ばたき1回で方向転換し、飛び去ることができるという。

 ワシントン大のマイケル・ディッキンソン(Michael Dickinson)教授(生物学)は「われわれは、ハエが100分の1秒足らずで進路を変えることを発見した。これは、人間のまばたきの50倍の速さで、これまで考えられていたよりも高速だ」と話す。

 同教授によると、ゴマの種ほどの大きさのカスリショウジョウバエ(学名:Drosophila hydei)は、捕食動物に囲まれた環境を生き抜く助けになる、超高速度で対応できる視覚系を持っているという。

 ディッキンソン教授は「このハエの脳は、ごく短い時間で非常に高度な計算を実行し、危険因子の場所、最善の回避策を厳密に判別しており、側面、正面あるいは背面から差し迫る危機に対し、それぞれ異なった対応をすることができる」と説明する。

「脳が塩の粒ほどの大きさしかないハエは、ネズミなどの自分よりずっと体が大きい動物とほぼ同等の複雑な行動レパートリーを持っている」

(c)AFP

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