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山岳遭難対策

[2014年2月14日]

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山岳遭難救助活動

 雄大な自然に恵まれた奈良県は、大台ヶ原をはじめ、八経ヶ岳、大峰山等登山者には魅力溢れる山々が連なり、県内外から多くの登山者が年々増加しています。
 ところが、山岳遭難により尊い命が失われたり、怪我をされる方が少なくありません。
 最近の遭難事故原因は、滑落、道迷い、過労等によるものが目立っています。皆さんも、登山される際には充分ご注意ください。
 ※必ず「複数での登山」「登山届の提出」「十分な装備(GPS機能付きの携帯電話と予備電池、LED式懐中電灯、山岳地図・コンパスなど)」を携行して、安全な登山に心掛けてください。

平成26年1月末現在の山岳遭難事故発生状況

山岳遭難事故5件6名発生
(死者0名・行方不明者2名)

平成25年中の山岳遭難事故発生状況

山岳遭難事故33件114名発生
(死者1名・行方不明者0名)

平成25年中の山岳遭難事故発生状況

山岳遭難事故発生件数
区分平成24年平成25年増減
発生件数
(件)
3633-3
山岳遭難者数
区分平成24年平成25年増減
死者41-3
行方不明00±0
負傷者179-8
無事救助29104+75
合計55114+64

平成25年中の山岳遭難の特徴

 死者および行方不明者は、昨年同期(36件50名発生、死者4名・行方不明者0名)と比べると、発生件数や死者は減少しているものの、遭難者数に関しては、過去最多となりました。
 今年の遭難の特徴は、発生件数33件中21件(うち死亡1件)を50歳以上の登山者が占め、依然として中高年層登山者による遭難が多いほか、1月中には計63名、2月中には計6名、9月中には計4名の「大人数による遭難」も多く発生しています。
 さらに、秋以降は、日帰り予定の登山者が道に迷っているうちに日没で身動きがとれなくなり、救助を求める遭難者も増えています。
 山岳別でみますと、大峰山系での遭難が全体の約6割を占め、他の山岳でも主に「道迷い」による遭難が多発しており、発生件数33件のうち登山届の提出があったものはわずか5件と極めて低調でした
 なお、単独での登山による遭難は全体の約半数を占めています。

山岳遭難者の手記

山岳遭難に遭われた方から寄せられた遭難体験の手記をご紹介します。

山岳遭難事故防止の留意事項

自分の経験、技術、体力に応じた登山を

  • 遭難者の半数は、経験や技術、体力等の不足が原因となっており転倒転落事故のほとんどが登山道で発生しています。
  • 無理のない日程で行動をしよう。
  • 装備品・非常食などは十分に携行しましょう。

トレーニングで万全の体調を

  • 登山前にトレーニングを充分に行い、体調を整える他、健康診断を受けてから登山するように心掛けましょう。

単独登山は危険を伴う

  • 一人は気軽で良いこともありますが、過労や骨折でも助けが呼べず、死に至るケースがあります。
  • 豊富な経験、統率力のあるリーダーの指揮のもとに行動をしましょう。

気象判断は確実に

  • 気象状況を絶えず把握し、気象の変化に応じた行動をとることが必要です。特に、濡れた岩場、積雪によるスリップ事故に注意しよう。

山岳届の確実な提出をお願いします

 万が一の捜索や救助活動に備え、登山計画書はなるべく早いうちに提出してください。
 なお、県内の山岳に登る際は、登山日のおおむね3日前までに次のいずれかの方法で郵送またはファックスにて送付、または、登山当日に目的地の登山口等に設置の登山届ボックスに投函してください。
※(当県は、メールでの受付はしていません。)

郵送される場合

〒630-8213
奈良市登大路町80番地
奈良県警察本部生活安全部地域課
(封書表面に「登山届在中」と書いてください。)

ファックスで届出される場合

平日(午前8時30分から午後5時30分)
奈良県警察本部生活安全部地域課
0742-22-1046(直通)
上記時間外、土日、祝日
奈良県警察本部生活安全部
地域課警察航空隊
0742-81-0184(直通)

遭難事故は絶対に起こさないという信念を持って登山をしましょう。

お問い合わせ

奈良県警察本部生活安全部地域課(3階)企画


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