たまらなく面白い!オススメなミステリを5つほど

インフルエンザはすっかり良くなりましたが、まだ出社はできません。解熱後2日ということなので、あと1日待たないと。


暇なんでまとめサイトを徘徊していたら、こんな記事を見つけました。


ガチで面白いミステリー小説教えて : 暇人\(^o^)/速報 - ライブドアブログ


私もミステリはかなり好きで、けっこう読みました。母がミステリファンなので、子供の頃から読み続けていますから、軽く1000冊は越えていると思います。最近はすっかり減ってしまいましたけどね……


とりあえず、上記のまとめサイトで紹介されていなかった中から名作と思うものをいくつかピックアップ。


平石貴樹「誰もがポオを愛していた」

だれもがポオを愛していた (創元推理文庫)
平石 貴樹
東京創元社
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私のNo.1本格ミステリいわゆる「読者への挑戦」が入っている作品ではこれが最高だと思っています。エラリー・クイーンも真っ青の超名作。


エドガー・アラン・ポーの作品に見立てて起こる連続殺人。「大きなトリックがひとつ」というタイプではなく「小さい謎がたくさん」出てきて混乱させられるんですが、それらがすべて一本の線につながる解決編のカタルシスは最高に気持ちがいい。探偵役の女の子もライトなノリで読みやすいと思う。誰かマンガ化しないかな……


今見たらまた絶版ですね。いやあ、これは再販して欲しい。本格ミステリ好きなら定価以上の値で買っても絶対ソンはしないけどね。保証します。ミステリ好きでこれを読んでないのは絶対人生を損している。


高木彬光「人形はなぜ殺される」

人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)
高木 彬光
光文社
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神津恭介シリーズ屈指の名作。神津恭介は最近ドラマ化されていましたね。私は明智小五郎金田一耕助よりも神津恭介が好きです。


本作はタイトルのとおり、「事件の前に人形が殺されていく」その理由が事件解決のキーポイントになります。犯人の発想が素晴らしい。魔術師、ギロチン、精神病院、深夜の踏切、交霊会、死者のなぞめいたメモ……など、道具立てもケレン味が効いてる。


ジェフリー・ディーヴァー「ウォッチメイカー」

ウォッチメイカー〈上〉 (文春文庫)
ジェフリー ディーヴァー
文藝春秋 (2010-11-10)
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四肢麻痺の天才鑑識官・リンカーン・ライムと、そのパートナーのアクティブな女性警官・アメリア・サックスによるシリーズ第7作。「ボーン・コレクター」にはじまるこのシリーズ「週刊文春ミステリベスト10」では全作品がベスト10入り。他のランキングでも常連。私も、このシリーズがあまりに面白すぎて以後ミステリ読む冊数が激減しています(^_^;)


シリーズ最高傑作と名高い本作は、被害者を拷問のような残忍な方法で殺害し、現場に時計を残していく連続殺人犯「ウォッチ・メイカー」との頭脳戦。(正確には少し違うんだけど)ドンデン返しが普通のミステリの4倍くらいあって、そのどれもが見事。


いわゆる「天才犯罪者」が出てくる作品って本格ミステリには多いですよね。モリアーティ教授から始まる「探偵の名ライバル」のようなキャラ。「ウォッチ・メイカー」は数いる天才犯罪者キャラでも間違いなく最強のインパクを持っています。


エラリー・クイーン「神の灯」


クイーンといえば国名シリーズや悲劇4部作が有名ですが、私は中後期の作品が好きです。「神の灯」は中編ですね。


探偵エラリー・クィーンが、知り合いの弁護士から頼まれて亡くなったある富豪の相続問題に立ち会うことになります。なにやら不審な遺族たち。さらには、肝心な老人の金がどこにも見当たらない。


富豪は「黒の家」「白の家」と呼ばれる2つの家を所有しており、とりあえずその日エラリーは「黒の家」で一泊します。しかし、翌朝になると向かいに建っていたはずの「白の家」が跡形もなくキレイに消え失せている……


家がまるごと一軒消えてしまうという驚愕のトリックです。ロジック派のクイーンにしては珍しいですが、解決はスッキリしていて万人受けする作品だと思います。


天樹征丸「電脳山荘殺人事件」

小説 金田一少年の事件簿(3) (講談社漫画文庫 さ 9-53)
天樹 征丸 さとう ふみや
講談社 (2012-09-12)
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金田一少年の事件簿のノベライズ作品。金田一少年と侮るなかれ、トリックが本当に素晴らしい。「オフ会」を舞台にした連続殺人事件ですね。


金田一のノベライズじゃなく、普通のミステリ小説として出版されていたら間違いなく「歴史的名作」になっていたと思う。それくらい、このトリックは画期的。金田一が犯人を見破るプロセスも面白い。アニメ化されたらしいけど、どうやって映像化したんだろうか。


マンガの金田一しか読んだこと無い、という人は絶対オススメ。金田一のノベライズは比較的面白いものが多いです。



まだまだいくらでも出てくるのですが、今日はこの辺で。


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