ウクライナ東部 情勢は一段と緊迫4月11日 6時10分
ウクライナ東部の2つの都市でロシア系の住民によるデモ隊が政府庁舎の占拠を続けるなか、暫定政権は建物からの退去命令に応じなければ近く強制排除を行うと警告し、情勢は一段と緊迫しています。
ウクライナ東部のドネツクとルガンスクでは、ロシア系住民によるデモ隊が自治権の強化に向けて住民投票を実施するためだとして、州議会や治安機関の建物の占拠を続けています。
これに対し暫定政権は、強制排除も辞さない構えをみせる一方で、刑事訴追しないことを条件に建物を明け渡すようデモ隊に呼びかけています。
ドネツクでは10日、デモ隊が占拠している州議会の周りのタイヤを積み直したり有刺鉄線を新たに張ったりして、強制排除に対抗する準備を進めていました。
デモ隊の1人は、「暫定政権はわれわれを説得しようとしているが、決して屈しない」と述べて徹底抗戦の構えを崩していません。
こうしたなか、暫定政権のセンチェンコ大統領府副長官が地元メディアに対し、ルガンスクでは、デモ隊が地雷を設置するなど武装していると非難を強め、交渉で結果が出なければ数時間以内に突入すると述べて、11日にも強制排除を行うと警告し、情勢は一段と緊迫しています。
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