高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)で1万4千点を超える機器の点検が放置されていた問題で、新たに9点の放置が見つかったことが10日、わかった。原子力規制委員会が3月の保安検査で点検漏れを見つけ、日本原子力研究開発機構に指摘した。

 原子力機構などによると、点検漏れがあったのは制御盤の部品の点検。原子力機構内の二つのチームがそれぞれに点検する計画だったが、一方は放置。もう一方のチームが点検していたことから、規制委に報告していなかった。原子力機構は昨年9月、点検漏れの機器の点検を終えたと規制委に報告していた。