投資詐欺の被害者に「被害を回復できる」と嘘を言って現金をだましとろうとしたとして、警視庁組織犯罪対策2課は10日までに、韓国籍の無職、朴剛領容疑者(21)=東京都渋谷区笹塚1=ら11人を詐欺未遂の疑いで逮捕した。同容疑者は「今は何も話したくない」と否認している。
組対2課によると、朴容疑者らは東京都内のビルを拠点とし、投資詐欺被害者の名簿をもとに電話をかけていたという。
組対2課によると、朴容疑者らは、中国残留孤児2、3世らを中心に結成した不良グループ「怒羅権(ドラゴン)」の関係者で、投資詐欺被害者に電話する「掛け子」。同課はほかに指示役がいるとみている。
朴容疑者らの逮捕容疑は2013年12月から複数回、海外のエビ養殖事業をかたった投資詐欺の被害にあった新潟県の男性(78)に「金融監督庁のほうで被害額の60~80%を回復できる」などと偽り、手数料名目で現金を詐取しようとした疑い。
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