長崎市出身の歌手、福山雅治さん(45)が、被爆で黒こげになりながら芽吹いた「被爆クスノキ」をテーマにした新曲を2日、発表した。福山さんは過去に自らを「被爆2世」と語っていたが、原爆についての曲をつくるのは初めて。

 クスノキは、長崎の爆心地から約800メートル離れた山王神社に2本ある。樹齢は約500~600年。原爆投下で枯れ木のようになったが新芽を吹き、復興に向かう被爆者を勇気づけた。いまも平和や再生の象徴として親しまれている。

 新曲「クスノキ」は、福山さんの作詞・作曲。2日発売のアルバム「HUMAN」の1曲目を飾る。