韓国は、日韓が領有権を主張しているリアンクール岩礁(日本名:竹島、韓国名:独島)に対する支配を強化するため、新たな計画を打ち出している。
韓国政府は今週、リアンクール岩礁に近い鬱陵島に2020年までに空港を建設する計画を発表した。鬱陵島はリアンクール岩礁より大きく、人も住んでいる。実現すれば、観光客などが同岩礁を訪れるのに必要な時間が大幅に短縮される。現在、ソウルからリアンクール岩礁に行くには、バス、船2隻を乗り継いで7時間以上かかる。
また、朝鮮半島南端の西にある黒山島での空港建設も検討中だ。
韓国国土交通省の文書によると、「計画通り2020年に空港が建設されれば、国内のどの空港からでもわずか1時間で(両島に)到着する」という。
国営の複数の調査機関が過去2年ほどの間に行った実現化調査では、お金や時間の節約になり旅行者の利便性が高まるといった利点が、建設費を上回るとされている。
国土交通省は、空港ができれば50席のプロペラ機を投入する予定だ。具体的な機種、運航会社、滑走路の建設については、空港プロジェクトの最終案がまとまる15年半ばまでに明らかになる見通し。
リアンクール岩礁を訪れる韓国人の数は、ここ数年急増している。日本との対立がエスカレートするにつれ、リアンクール岩礁に関心を持つ韓国人が増えた結果だ。
昨年は計25万5838人が同岩礁を訪れた。05年はわずか4万1134人、12年は20万5778人だった。
国土交通省幹部は、空港が建設されれば韓国の領海を効果的に管理する前線基地としての機能も担う可能性があると述べた。
昨年12月、韓国は防空識別圏を南西に拡大し、中国と領海圏を争っている海域の上空も対象とした。中国が東シナ海で防空識別圏を設定したことを受けた動きだった。
韓国の防空識別圏は、韓国が実効支配する離於礁、南部の馬羅島、紅島、黒山島の上空を含む飛行情報区に防空識別圏の南限を合わせる形で設定された。
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