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ビッグデータ分析で情シス“中抜き”のピンチ?

2014/04/11
小林 暢子=日経情報ストラテジー (筆者執筆記事一覧
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 「ビッグデータの活用や分析に関して、社内の情報システム部門はノウハウを持っていない。情シスを通さずに、ベンダーに直接発注している」。

 某メーカーで顧客情報をベースに新しい事業を立ち上げたある人物は、2013年にこう語っていた。

 長らく企業のIT化案件を一手に引き受け、ITに関するヒト・モノ・カネを握っていた情報システム部門。しかし近年は、事業部門などのユーザー部門が、IT化の企画立案をリードするケースが多く見受けられるようになった。ITコストが下がり、部門の予算内で投資しやすくなったことや、クラウドの普及で専門家無しでも運用できるようになったことが寄与している。

 近年注目を浴びるビッグデータ活用は、その最たる例といえるかもしれない。膨大なデータをどう使い、どうビジネスに生かすか。そのイニシアチブは、あくまでユーザー部門にある。

図1●データ分析の取り組み状況
[画像のクリックで拡大表示]

 「だからユーザー部門がビッグデータ活用の明確なビジョンを作ってくれないと、我々も動きようがないわけですよ」。あるCIO(情報最高責任者)の言葉だが、まるでひとごとという響きだった。受け身の姿勢を続けていると、情シス部門の“中抜き”を招いてしまうのではないか、と感じた。

 企業の分析熱が高まるなか、情シスはどのような役割を果たしているのか。日経情報ストラテジーが、主要企業のCIOに向けて2014年3月に実施した毎年恒例の「CIO調査」では、データ分析の取り組みの実態と、データ活用・分析のプロセスで各部門が担う役割について聞いた。

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