先週金曜日、かつてお世話になった総務省へ行ってまいりました。
というのも、かつての同期がそこそこ(失礼っ!)偉くなり、後輩のために勉強会を開いているとのことで、その勉強会に、市長の目線で見た霞が関像を喋ってほしいという依頼を受けたため…
60分強のお時間ではありましたが、古巣への感謝の気持ちを込めて、精一杯、感じていることをありのままにお話させていただきました。
いやぁ〜、感慨深いものがありましたねっ!
同期の前で、長時間講演すること自体、恥ずかしさ一杯だったわけですが、それにも増して、現役官僚のときには同じ省内で働くことすらなかった、はるかに年下の後輩も聞きに来て下さって、私のような話を熱心に聴いてくださったことに、心から、心から感謝申し上げます。
これを縁に、総務省テレコム部局との繋がりを強めていきたいと思っておりますので、引き続きのご指導をお願い申し上げます。
さてさて…
私事で恐縮ですが、私は、総務省時代、放送行政に携わっておりました。
具体的には、放送政策課政策係長として、放送法を所管する立場でもありました。
ですから、放送法第4条第1項に定める放送番組準則、つまり、“放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない”として、次の4点、@公安及び善良な風俗を害しないこと、A政治的に公平であること、B報道は事実をまげないですること、C意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること、を求める条項は、放送法の持つ特有性がもたらした特徴的条項として、大変、深い愛着を持っており、総務省を退職した今に至っても、その想いは変わらないわけであります。
そんな過去を持つ私からすると、三条市の今回の学校給食から牛乳を試行的に見合わせる取組に関する民間放送事業者の報道っぷりには、怒りというより、情けなさを感じてしまいます。
昨日、フジテレビで放送された“ノンストップ”という番組。
先ほど、録画したものを見終わったのですが、あれもまた、酷かった…
ちょうど、テレビ朝日の、これもまた目も当てられないほどのレベルに仕上がっていた番組の直後にインタビューだったので、我々の意図が誤って伝わることだけは避けてくださいね、とお願いしていたのですが、これが“報道番組”であれば、放送法第4条第1項違反なのではないかと思うほど、“事実をまげないですること”から程遠い内容でしたね。
“牛乳を取りやめるとカルシウム摂取がその分、不足するけれども、それは全て家庭で補っていただく”
そんなこと言いましたかね?口が裂けてもそう言っていません。
ニュースウォッチ9や拙ブログをご覧いただければご理解いただけるとおり、まずは、“牛乳を見合わせることによるカルシウム摂取に係る代替措置を給食内で講ずる”と申し上げているのです。
これって180度正反対の、異なる印象を視聴者に与えていませんか?
放送事業者としての矜持を疑ってしまいます。
この後、再び、テレビ朝日の“スーパーJチャンネル”と、読売テレビの“情報ライブ・ミヤネ屋”から取材を受けております。編集の結果が目に見えているので断ろうかと思いましたが、既に、他の番組から取材を受けているのに、放送番組準則ではありませんが、公平性の観点から、そうした対応もいかがなものかと思い、また、これそのものが議論を生むきっかけになればと思い、お受けすることと致しました。
“ミヤネ屋”はああいう番組ですのでほぼ諦めておりますが(一視聴者としては好きですよ。全て信用してはいませんけれども…)、“スーパーJチャンネル”は報道番組ですから、放送法第4条第1項違反の疑いが持たれぬよう、誠実な編集を期待したいところです。
誤解を与えているといけませんので、改めて申し上げますが、同じく放送番組準則で定めるところの“意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること”は大歓迎ですので、賛否それぞれについて、議論の深掘りをお願いできればと思っております。
ちなみに…
今日のNHK昼のニュースでも流れましたが、今日の記者会見でも申し上げたとおり(報道資料はこちら)、私どもに“市長へのたより”として直接頂いている本件に関するご意見は30件となっており、賛成的立場が22件、反対的立場が8件となっております。件数そのものの低さに、マスコミの意図とのズレを感じなくはありませんが、更に、このうち市内からのご意見が1件のみであったことに、本件に関する三条市民の冷静さを感じております。
この要因としては、@2月中旬に地元紙に掲載されて以来、時間が経過しているため、県外の皆さんよりも“唐突感”のないこと、A完全米飯給食が相当程度認知されているため、他地域にお住まいの方よりも、今回の試行的取組を“より”違和感なく受け止めることができること、といったことが挙げられるのではないでしょうか…
いずれにしても、今回の試行的取組を軌道修正することはないですが、今回の試行的取組が広く議論を呼び起こし、社会全体で食の有り様を考えるきっかけにつながれば、それこそ想定外の万々歳っ!!!
事実を曲げないことを条件に、取材は快く受け入れたいと思いますっ!
(それにしても、今回の一連の取材を通じて、NHKさんのレベルの高さを改めて痛感しました…(それと新聞はイイですよね。東京新聞さんの記事も賛否それぞれバランスよく取り上げられていて、良かったと思います))