(テーマ音楽)
(江守徹)長い時をかけアルプスの氷河が築いた渓谷。
そこに大小76もの湖が横たわるオーストリアのザルツカンマーグート地方。
山と湖が織り成す雄大な景観です。
その湖のほとりにたたずむ町ハルシュタットは世界の湖畔で最も美しい町とたたえられています。
人1,000人の小さな町は湖が醸し出す神秘的な雰囲気に包まれています。
町の歴史は古いのですが1750年に大火事があり現在のような町並みが出来たのはそれ以降のことです。
火事で焼けなかったこの家は町で最も古い建物です。
入りの横にあるのは水道ポンプです。
木製の筒の中のスクリューをハンドルで回すと下の水が上がってくるという仕組み。
スクリューも木製です。
豊かな森に囲まれた町は木材にも恵まれさまざまな所に木が使われています。
教会の塔も木で出来ています。
町にはオーストリアでは珍しい木造住居も見られ湖と共に木が町の独特の雰囲気をつくっているのです。
教会の墓地にも木材が使われています。
墓の上にはまるで花壇のように花が咲き木製の墓標には手彫りの彫刻が施されています。
ハルシュタットは紀元前10世紀ごろには町が栄えていました。
付近の裏山から豊富な岩塩が取れていたからです。
ハルシュタットとはケルト語で「塩の町」という意味なのです。
岩塩を掘るための坑道。
これは18世紀のものですが紀元前6世紀ごろの世界最古の坑道も見つかっています。
1719年ハプスブルク家によって開かれた岩塩坑です。
ハプスブルク家は塩の町ハルシュタットを直轄地としていました。
いつの時代でもヨーロッパ各地から塩を求める人々がこの町に集まり交易が盛んでした。
岩肌に刻まれた採掘の跡。
繁栄の記録です。
中世岩塩は白い黄金と呼ばれ貨幣と並ぶ価値をもつ貴重なものでした。
塩はこの地方の支配者たちにばく大な富をもたらしその繁栄を支えたのです。
岩塩坑の部は今もまだ操業され塩の歴史は続いています。
現代ではこの町の美しさを求めて観光客が集まります。
アルプスが目の前に広がり山と湖がつくりだす大パノラマが堪能できます。
自然と人の営みが長い歴史の中で見事に調和したハルシュタットの町は世界の湖畔で最も美しいとたたえられる世界遺産なのです。
2014/04/10(木) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「ハルシュタットの文化的景観〜オーストリア〜」[字]
美しき湖畔の町 ▽文化遺産 1997年登録 【語り】江守徹 【音楽】久石譲
詳細情報
番組内容
美しき湖畔の町 ▽文化遺産 1997年登録 【語り】江守徹 【音楽】久石譲
出演者
【語り】江守徹
音楽
【音楽】久石譲
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:10053(0×2745)