シリーズ世界遺産100「グラーツ歴史地区〜オーストリア〜」 2014.04.09

(テーマ音楽)街にはさまざまな時代を代表する建物がまるで宝石のように輝いています。
オーストリアの首都ウィーンの南西150kmに位置するグラーツ。
川を越えた旧市街には中世からの古きよきたたずまいが色濃く残っています。
この宝石箱のような街を築いたのはオーストリアを支配したハプスブルク家でした。
ハプスブルク家は時代の最も優れた建築様式をこの街に取り入れてきたのです。
これは華麗なバロック様式。
彼らは16世紀グラーツの街の大改造に着手しました。
きっかけは巨大な異教徒の国オスマン帝国がグラーツ周辺に侵攻したことでした。
ハプスブルク家は城山を中心に街を要塞化することを決意します。
当時要塞建築の最新技術を持っていたイタリア人を呼び寄せ敵を寄せつけない盤石の守りを固めました。
そしてイタリア人は宝石のような建物も造り上げました。
中庭に面して美しい回廊が連なるルネサンス建築です。
暖かいイタリアで生まれたこの様式は北国オーストリアには少し寒すぎる構造でした。
しかしグラーツの人々は街を守ってくれたイタリア人の最新建築を高く評価しルネサンス様式の建物を次々と建てていきます。
グラーツには時代の最先端を取り入れるいわば紳士の気質がはぐくまれていったのです。
加えて街の大改造はもう一つの誇りをグラーツ市民に生み出しました。
ここは武器庫。
実際に使用された武器が3万点も残されています。
グラーツ市民はオスマン帝国が攻めてくると知り自ら武器を取り街を守りました。
「自分たちの街は自分たちで守る」グラーツの人々は自主独立の精神を育てていきます。
グラーツでは子供たちに街の成り立ちを積極的に教えています。
グラーツにはぐくまれてきた伝統は今驚くべき建物を誕生させました。
(教師)皆さんこれがクンストハウスですよ。
(児童たち)カッコイイ!れんが色の町並みに現れた超現代建築。
巨大なナマコともエイリアンの乗った宇宙船とも形容される建物です。
いいえ。
よく合ってる!すばらしい!街に活力を与えています。
変化がなくなれば街はただの博物館になってしまうでしょ?博物館には住みたくないんですよ。
グラーツは常に新たな宝石を集め取り込みながらその輝きを増していきます。
2014/04/09(水) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「グラーツ歴史地区〜オーストリア〜」[字]

建築の宝石箱 ▽文化遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
建築の宝石箱 ▽文化遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】松平定知
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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