ガイアの夜明け【ニッポン式システムが世界を変える】 2014.04.08

老朽化した団地の借り手のつかない部屋が人気の部屋に大変身。
番組開始より12年。
『ガイアの夜明け』のナレーションを担当していただいた蟹江敬三さんが永眠されました。
蟹江さんの声が今も耳に残り心に響きます。
「GAIA」…それは息づく大きな生命体。
混沌の時代にも希望を見いだし再生を果たして未来へ向かう。
そこにきっと夜明けがやってくる。
今年1月モンゴルの首都ウランバートル。
ここは世界でもっとも寒い首都といわれています。
1月はほぼ毎日最低気温がマイナス20℃を下回ります。
1軒のお宅を訪ねました。
ちょうど夕食の準備の真っ最中。
モンゴル伝統の家庭料理牛肉の煮込みです。
食卓に並ぶ豪快な肉料理。
一方で野菜はジャガイモとニンジンだけ。
子供のためにももっと野菜を増やしたいところですが。
こちらはウランバートル市内の市場。
中を覗いてみると葉物野菜も並んでいました。
しかし…。
よく見るとセロリはしなびて黄色に変色し…。
白菜はこのありさま。
冬場の葉物野菜はほとんどが中国からの輸入。
輸送に日数がかかるため鮮度が落ちるのです。
白銀の荒野に真新しい緑色の建物が。
ここは完成したばかりの10段ある栽培棚が所狭しと並んでいます。
極寒のモンゴルで青々としたレタスが育っていました。
そこに一人の日本人が。
植物工場を手掛けるこの分野のトップメーカーのひとつです。
最近では農協にまで植物工場を販売しました。
農業のプロも舌をまくノウハウを持つのです。
トップメーカーの威信をかけ最新のシステムを導入したといいます。
ここですね。
室温はモンゴルの厳しい自然環境にもかかわらずそして太陽に代わる人工の照明で光の量を調節。
養分濃度なども独自のノウハウでコントロールします。
これによって更に。
極めつきが工場のいたるところに取りつけられたカメラ。
それは日本とつながっていました。
みらいの技術スタッフがモンゴルの栽培状況をリアルタイムで確認していたのです。
更に二酸化炭素や肥料の濃度などの詳細なデータも日本に送られていました。
それだけではありません。
万が一の場合にはこの工場でまずは3種類のレタスをレストランや市場に向けて出荷します。
この植物工場のオーナーが収穫されたばかりの新鮮なレタス。
運ばれたのはあの中国産野菜ばかりが並んでいた市場。
飛ぶように売れていきます。
みんな2つ3つとまとめ買い。
様子を見にきていた嶋村さんもひと安心。
その後も売れ続け完売しました。
極寒のモンゴルに新鮮な野菜を届けたニッポン式植物工場。
ロシアへの輸出も決まり嶋村さんの夢はふくらみます。
ソフトとハードを組み合わせた日本独自のシステム。
それが今世界に広がっていく。
あのセコムがインドに病院を。
貧しい人たちでも最先端の医療が受けられる驚きの仕組みとは?脱税が横行するアフリカ。
日本の中小企業が生んだ脱税できないレジとは?最先端の技術と行き届いたオペレーション。
ニッポン式を今世界が待ち望んでいる。
ニッポン式のシステムはこれまでにもいろいろな形で世界に輸出されてきました。
例えばインドには鉄道事業です。
急速な鉄道発展と人口急増のため首都デリーでは慢性的な交通渋滞が起きていました。
それを解消するために鉄道車両や線路に加えダイヤ運行などのノウハウが輸出されました。
続いてこちら。
ケニアでは日本式の地熱発電所がまもなく稼働する予定です。
ケニアの電力普及率はまだ20%。
しかも電力の供給は不安定です。
そこで発電所だけではなく安定的な発電を管理するシステムも同時に日本から輸出されました。
そして…こちらベトナムでは水道事業を。
水道自体はベトナムにも以前からありましたが水の質は高いものではありませんでした。
そこで日本の水道システムを取り入れた地域では蛇口から出る水をそのまま飲むことができるようになりました。
このように新興国を中心にニッポン式のシステムが活躍しています。
『ガイアの夜明け』今回は世界の人々の生活を変えるニッポン式のシステム。
その知られざる現場に迫ります。
アフリカその一角に人気のカフェがありました。
エチオピアといえばコーヒーが特産品。
香り高いエスプレッソに次々と注文が入ります。
そのひっきりなしの注文をさばく武器がこのキャッシュ・レジ。
BMCという聞きなれない会社の製品です。
こちらの店のレジもBMC。
実はここにBMCの本社があります。
社員わずか10人の小さな会社です。
この人が20年前からいったい日本で使われているレジと何が違うのか?このレジを作っている日本で唯一のメーカーなのです。
BMCが高いシェアを持つ国のひとつベネズエラでは…。
こうした実績もあり世界中から問い合わせが相次いでいます。
ここ数年特に増えているのがアフリカの国々です。
いずれも脱税の横行に悩む国々です。
ここはそのうちのひとつ西アフリカの農業以外にこれといった産業はない貧しい国。
そこに山田さんの姿が。
向かったのはおっお〜。
山田さんを招いたのはこの人。
国家予算に占める消費税の割合はおよそ3割。
重要な財源となっていました。
この国の消費税率は18%。
しかし特に飲食店からの徴収率が低いというのです。
早速山田さん現地の飲食店を覗いてみることに。
コーヒーを飲み終わると…。
店員がレシートを持ってきました。
よく見ると…。
消費税は18%のはずですが0%と書かれていました。
続いて訪れたカフェでは…。
脱税は深刻なようです。
こうした国々に脱税できないレジを一から導入するには時間がかかります。
いち早くしかもより確実に徴収する方法はないか。
再び大阪の本社。
実は山田さんは2年がかりであるものを開発してきました。
それがこの黒い端末。
この黒い端末はつまり更に最大の特徴はこのアンテナ。
黒い端末には通信機能が備えられていてこれで店の情報を国税庁がすべて正確に管理できるようになります。
これなら売り上げも消費税もごまかすことはできません。
山田さんは新たな脱税を防ぐシステムそのものを作り上げたのです。
山田さんが降り立ちました。
あの黒い端末に早速引き合いが入ったのです。
道中目に飛び込んできたのは遅々として進んでいない道路などのインフラ整備。
税金をきちんと徴収できるシステムを作ればこうした整備も進むはず。
山田さんはそう考えていました。
向かった先は現れたのは大臣じきじきに山田さんの説明を聞きたいというのです。
そこで早速あの黒い端末を使った新しい脱税防止システムを説明します。
との試算を披露。
これを聞いて大臣の表情が変わりました。
その後も山田さんはシステムの特徴を丁寧に説明します。
サンキューベリーマッチ。
システム導入に向けて準備に入ることで合意したのです。
しかしそれから3か月後山田さんを訪ねてみると表情がさえません。
コンゴだけでなく日本のレジメーカーBMCがアフリカ諸国に売り込んだどの国でもいまだ本格的な導入には至らず社長の山田さん焦っていました。
今年3月。
あの脱税に悩んでいた西アフリカのブルキナファソに山田さんの姿が。
向かったのは山田さんニキエマ長官と再会です。
この日脱税できないシステムの正式契約が結ばれました。
すでに一部が振り込まれました。
サンキュー。
契約を終えた山田さん一軒の店を訪ねます。
ここは地元で人気のレストラン。
この店のレジにはすでにあの黒い端末が。
試験的に導入が始まっていたのです。
そしてレシートを見ると…。
消費税18%がしっかりと。
公平で正確な脱税防止システムがいよいよ動き始めました。
続々と設置される端末。
将来的には一方インドに出来たニッポン式の病院。
富裕層だけでなく貧しい人にも最先端の医療を提供できる驚きの仕組みを作りあげていました。
世界を変えるニッポン式のシステム。
そのなかでも人々の命を救うのに役立っているのが医療システムです。
例えばこちら。
心臓病など循環器系の疾患が死因のトップというブラジル。
ここではニッポン式の心臓検診システムが活躍しています。
そして…。
アジアではミャンマー。
ミャンマーで女性が死に至るがんの1位は乳がん。
そこで乳がん検診と治療を合わせたシステムを輸出しています。
続いてこちらはカンボジアです。
カンボジアにはこれまで脳梗塞などを起こした患者が適切なリハビリをする施設がありませんでした。
そこで日本の病院が現地でリハビリ専門のクリニックを開設しました。
そして今度はインドにニッポン式の総合病院そのものが出来ました。
それを手がけたのは意外な企業でした。
千葉県松戸市の新興住宅地。
ここに2年前に出来た病院があります。
高度医療にも対応する最先端の大型病院です。
病院のセキュリティーシステムを担っているのがこの会社。
SECOMしてますか?警備保障会社のSECOM。
実はセコムこの病院のセキュリティーだけでなくセコムは医療の関連会社を通じて20年以上前から病院ビジネスを進めてきました。
今や2年前この日本で培った病院運営のノウハウをまるごとインドに輸出すると発表していました。
それがいよいよ本格的に動き始めていたのです。
欧米の企業が数多く進出している発展著しい街です。
1人の日本人がいました。
セコムのインド病院プロジェクトの責任者…。
ついて行くと真新しい建物が。
モデルにしたのはあの松戸の病院。
大型総合病院です。
そのインドの医療現場はどうなっているのか?ここはバンガロールでいちばん大きな国立病院。
中へ入ってみると…。
込み合っているのにはわけがありました。
しかし医師の数が足りないため満足な医療を迅速に受けることができないのが現状です。
オープン2ヵ月半前のサクラワールドホスピタル。
続々と患者がやってきていました。
すぐにでもニッポン式の病院にかかりたいという人が多く内科など1日でも早く患者さんを助けたい。
八島さんそんな思いからの決断でした。
こちらの少年は風邪をひいてやってきました。
すぐに丁寧な診察を受けることができました。
しかし…。
サクラワールドホスピタルは私立の病院。
このため手厚い医療や高度な手術を受けられるのは富裕層に限定されてしまうのです。
貧しい人たちにも高度な医療を提供してあげたい。
悩む八島さんにこのとき1つのアイデアが浮かんでいました。
セコムがインドに作った富裕層だけでなく貧しい人々にも高度な医療を提供したいと考えている責任者の八島さん。
実は秘策がありました。
向かったのはこの会社の社長が会ってくれました。
八島さん早速本題に。
八島さんの案はある基金を立ち上げることでした。
その名も目的はサクラ基金の仕組みとはまず地元のさまざまな企業から寄付金を集めます。
それを銀行に預けて得た利息を患者の医療費の補助に充てるというもの。
これなら高度な医療でも患者は一部の負担で済むというシステムです。
八島さんがヒントにしたのは日本の健康保険制度でした。
一部の自己負担で誰でも高度な医療が受けられるニッポン式をインドにも広げようと考えたのです。
その実現のため企業まわりを続ける八島さん。
八島さんが手配した最新鋭の機器が続々と届いていました。
例えばこれは採用した日本の大病院並みの態勢が整いました。
サクラワールドホスピタル2年にわたって準備してきた八島さんにとっても特別な日です。
式典もそこそこに早速中へ。
この日から大勢の患者が詰め掛けていました。
更にこの日嬉しい知らせが。
貧しい人にも高度医療を提供するべく立ち上げたあのその出番は早くもオープン2日後にやってきました。
車椅子で運ばれてきたのは貧しい農村に住む長年全身のしびれに苦しんできたといいます。
早速診察が始まります。
腕を曲げるだけで顔をゆがめます。
診察の結果生まれつき早急に手術が必要です。
付き添うのは自転車で石けんなどの日用雑貨を売り歩いています。
何十万円もする手術代はとうてい支払えません。
事情を聞いた八島さん…。
まだ十分な資金は集まっていませんが少しでも早く救ってあげたいと決断したのです。
手術費は先払い。
ラクシャマさんが手術室へ。
それを見送る八島さん。
曲がった首の骨をまっすぐにし中枢神経の圧迫を解消する。
この難しい手術にニッポン式の最新医療で挑みます。
責任者の八島さんが準備したのはサクラ基金。
日本の健康保険をヒントに…。
基金の適用第1号となったのは長年首の骨の歪みに苦しんでいた…。
貧しいため手術を受けられないままでした。
それが基金のおかげで首の骨を矯正する高額な手術を2割の自己負担およそ6万円で受けられることになったのです。
午前8時46分手術開始。
日本と同様チーム医療で臨みます。
首は神経や血管が集中する重要な場所。
顕微鏡システムを使って慎重に進めていきます。
待合室には夫のクリシュナさんただ1人。
待つしかありません。
ようやく終了。
夫のクリシュナさん集中治療室に向かいます。
妻のラクシャマさんは麻酔が切れて意識が戻っていました。
手術は無事成功していました。
様子を見にきた八島さんに笑顔のラクシャマさん。
リハビリを経て1週間ほどで退院できる予定です。
貧しい人にも医療を提供する日本が得意とするものづくり。
そしておもてなしという言葉に代表されるサービス。
これまではそれぞれ単独で世界に売ってきました。
しかしこの2つが組み合わさってシステムとなったとき。
新たな強みを発揮することがよくわかりました。
世界に通用しそうなシステムはまだまだあるはずです。
それは今後日本の重要な武器となっていくのではないでしょうか。
2014/04/08(火) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
ガイアの夜明け【ニッポン式システムが世界を変える】[字]

極寒のモンゴルで新鮮な野菜を!ニッポンの植物工場システム▽脱税天国のアフリカに、日本のレジが上陸▽セコムがインドに病院!貧しい人にも医療を…▽追悼・蟹江敬三さん

詳細情報
番組内容
世界に通用するニッポンの強みと言えば、製造業などの「ものづくり」や、おもてなしという言葉に代表される手厚い「サービス」。しかし今、ソフトとハードを組み合わせた「ニッポン式のシステム」が新たな日本の強みとなろうとしている。特に新興国では製品やハコではなく、運営システムを含めた“ニッポン式”への期待が大きい。世界の人々の生活も変える、その実力に迫る。
出演者
【案内人】江口洋介
【ナレーター】高橋克実
音楽
【音楽】新井誠志
【テーマ曲】オープニング曲「鼓動〜ガイアの夜明け」(作曲/岸利至)/エンディング曲「夜空の花」(作曲/新井誠志)
「ガイア」とは
ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウイリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。
関連情報
◆ホームページ

http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/

◆公式Twitter

https://twitter.com/gaia_no_yoake

ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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