(テーマ音楽)健康に役立つ情報を分かりやすくお伝えしてまいります。
「きょうの健康」です。
今週は4日間こちら「腰痛年代別対策」をお送りしています。
昨日お伝えしたのは全ての年代に通じる筋肉に問題がある腰痛。
これが一番多いんでしたよね。
そしてこちらをご覧下さい。
この図の緑の線ですね。
10代から40代に多いのが痛みやしびれ感覚のまひを伴う腰痛なんです。
そこで今日のテーマはこちら…今日もお話を分かりやすく伺います。
専門家をお迎えしております。
ご紹介致します。
特に腰痛の診断と治療がご専門です。
今日もどうぞよろしくお願い致します。
そして今日も腰痛を和らげるための運動を慶應義塾大学病院理学療法士の福井奨悟さんに教えて頂きます。
それでは順次伺ってまいりましょう。
痛みやしびれ感覚のまひを伴う腰痛なんですがこれ若い人が多いんだという事なんですね。
10代から40代にかけまして若い方に多い腰痛の原因としまして椎間板ヘルニアというのがあるんですね。
これは腰の所で神経が圧迫をされて腰痛だけではなくてお尻から脚にかけての痛みあるいはしびれが出る。
そういう病気ですね。
さあこの椎間板ヘルニア椎間板という言葉も入っていますけども腰の中の椎間板というのは一体どういうようなものなのかその辺り基礎的なところを見ましょう。
久田さん。
ではこちらの図で見ていきましょう。
私たちの背骨これ脊柱と呼ばれますが横から見てみるとこのように緩やかなS字の形になっていていくつもの骨が積み重なって出来ています。
このうち腰の部分これは5つの骨から成るんですがこれが腰椎です。
大きくしてみますとこの骨と骨の間には椎間板。
そして後ろには神経が通っています。
この椎間板は骨にかかる衝撃を和らげるクッションの役割を果たしているんです。
椎間板ヘルニアという病気では具体的にどんな事が起きていますか?これが骨と骨の間にあるクッション椎間板ですね。
軟骨で出来てます。
これをこういうふうに輪切りにします。
そしてこの上から見ますと椎間板の中にはゼリー状の軟骨の物質が入っているんですね。
その後ろには腰から脚にかけて神経が通ってる訳ですね。
椎間板ヘルニアといいますのは椎間板にこのように亀裂が入りましてゼリー状の物質と周りの軟骨が一緒になって後ろに飛び出してしまうと。
そうしますと腰から脚に通ってます神経がヘルニアによって圧迫をされてお尻から脚の痛みあるいはしびれを出すと。
こういったものがヘルニアですね。
ここですね。
いかにもこの画像分かりやすくなってますが。
押されて赤くなって。
神経が真っ赤になって炎症起こしてこれ痛いんですね。
それが実際の画像でどう見えるのかご説明頂きましょう。
これは正常な方のMRIという画像ですね。
この白い部分が正常な椎間板になります。
後ろの白い部分ですね。
ここですね。
スッとまっすぐ…。
これが神経ですね。
これは全然押されてない正常のものですね。
一方これが椎間板ヘルニアの患者さんのMRIなんですがここにヘルニアがありますね。
ここの部分ですけれども。
飛び出してますね。
ヘルニアが中身が飛び出して白い神経を強く圧迫してます。
このあと非常に強い脚の痛みを訴えてらっしゃるんですね。
そこがそんなに押されてるから症状が出てる訳ですよね。
ところでこの椎間板ですけどなぜひび割れたりしてしまうんでしょうか?まずは加齢ですとかあるいは椎間板が傷みやすいそういう体質がありましてそこに繰り返しの負荷が加わって亀裂を生じるという事が考えられています。
例えば生活習慣の中で喫煙こういった事がありますと椎間板周りの血流が悪くなってより椎間板に亀裂が入りやすいというふうに考えられてますね。
しかし加齢で弱くなるという事をおっしゃいましたが若い層に椎間板ヘルニアは多かったですね。
これどう考えればいいですかね?若干矛盾するようですが実は椎間板というのは20代の後半から加齢現象が始まるんですね。
若いうちに?特にそしてまだ若い人は激しい運動をされたり長いデスクワークに就かれたりあるいは重作業されたりと。
椎間板に非常に負担がかかる事をされるのでそういった事で椎間板が傷んでヘルニアになりやすいというふうに考えられてますね。
10代でも激しいスポーツもしますものね。
それでは症状にはどんな特徴がございましょうか?患者さんは前かがみをすると腰から脚が痛いと。
あるいは椅子に長く座っているのがつらいと。
こういう事をおっしゃいますね。
そして具体的には…そして神経がまいってしまいますと足の力が入りにくいといったまひの症状を呈する方もいらっしゃるんですね。
こういった場合には是非早く医療機関を受診して原因をはっきりさせて頂く事が大事じゃないかと思うんですね。
前かがみになると痛むのはどうしてなんですか?これはヘルニアの方のMRIですが前かがみになりますと腰の所に負担がかかって椎間板が後ろに出ようとする力が強くなるんですね。
そうすると神経がより押されて脚の痛みが強くなる。
あるいは前かがみの姿勢で神経の緊張が強くなって座骨神経痛がつらくなると。
そういう事が考えられてますね。
椎間板ヘルニアではここで教えて頂いたように飛び出して押してる訳ですからこれなんとか取らなきゃいけませんですよね?やはり治療は手術ですか?ヘルニアと言いますと手術というふうによく考えられがちなんですが実は手術以外のいわゆる保存療法というので70%から80%の患者がよくなるとされています。
多くの患者さんが飛び出したヘルニアの部分が自然に吸収されて無くなる事が起こるんですね。
その保存療法というのはどのようなものなんですか?保存療法は患者さんの痛みをできるだけやわらかくして患者さんが社会生活ですとか仕事に楽に復帰できるようにしてあげるのが目標になります。
一つは薬物療法ですね。
これはいろんな薬があるんですけども最近は神経の痛みをとるようなお薬がありまして非常に薬物療法の効果が高まってます。
そして急性期には装具療法。
これは痛みの強い時期にコルセットなどで腰を安定化させて患者さんの負担を和らげてあげる事ですね。
少し痛みが楽になりますと温熱療法などで腰の筋肉を温めてあげたりする事もします。
痛みが非常に強いとかあといろんな治療をやっても痛みがなかなか改善しない場合には神経ブロック。
これは麻酔のお薬を神経の周りにうって痛みを和らげてあげるという治療で非常に効果的な治療ですね。
ある程度痛みが落ち着きましたら運動療法というのを行います。
動いた方がいいとよく聞きますが安静にしていなきゃいけないのか動いた方がいいのかなかなか見極めが難しいです。
急性期の非常に痛い時は無理をしてはいけませんがある程度症状が落ち着いてきましたら日常生活や仕事そういったものに復帰して頂いていいと思うんですね。
その時には腰にあまり負担のかからない生活に注意して頂くという事になると思います。
では腰に負担のかからない生活痛みを和らげる運動を見ましょう。
久田さん。
まず生活の中ではどんな事に気を付ければいいのでしょうか。
このような長時間立ち続ける時には足元に高さ10cmぐらいの台を置いて片脚を乗せるといいんですね。
時々左右の脚は置き換えましょう。
そして寝る時には硬めのマットレスを選んであおむけで膝の下に座布団を入れるか横向きで軽く膝を曲げると負担が少なくなります。
更にものを持ち上げる時には体を荷物に近づけて膝を十分に曲げて持ち上げます。
では続いて椎間板ヘルニアの痛みを和らげる運動を見ていきましょう。
教えて頂きますのは理学療法士の福井奨悟さんです。
よろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
運動はどんな事に注意すればいいでしょうか?まず医師から運動を止められてる方は今回は運動を行わないようにして下さい。
それでは椎間板ヘルニアの痛みを和らげるためにどんな所を鍛えていけばいいですか?椎間板ヘルニアでは腹筋と背筋両方鍛える事が重要ですが体を起こす事で痛みが減ってくるために今回は背筋の運動をご紹介します。
背筋を鍛えるという事ですね。
まず鍛える筋肉1つ目は脊柱起立筋という体を起こして姿勢を保持する筋肉です。
この長い縦の筋肉ですね。
そしてもう一つはこちら多裂筋という体をひねるのを助ける筋肉です。
こちらの筋肉ですね。
こちらの筋肉背中を安定させる背骨の筋肉を鍛えて猫背にならないようにするための運動を行っていきます。
では早速教えて下さい。
まずおなかの下にクッションや枕など軟らかいものを用意してうつ伏せになります。
うつ伏せになるんですね。
手は後ろに組みます。
そこから体を水平にするように体を起こしていきます。
体を起こす。
この時に背中を反らせ過ぎないようにするために顎は引きます。
顎を引く。
5秒キープしたらゆっくり下ろしていきます。
5秒キープで戻すという事ですね。
これはどのくらい行えばいいですか?こちら1セットを20回として1日2セット。
無理のない程度で行って下さい。
ありがとうございました。
今日の運動背筋を鍛えるという事ですがグッと反らす訳ではないんですね。
こちら反らせ過ぎてしまうと腰回りの筋肉を痛めてしまいますので反らせ過ぎには注意して行って下さい。
ありがとうございました。
ありがとうございます。
椎間板ヘルニア保存療法でかなりの方がよくなるというお話を伺いましたが手術を考えなければいけないのはどんな場合でしょう?手術を考える場合ですが先ほどお話ししました保存療法を3か月以上やっても効果がない場合。
こういった場合に検討致します。
しびれですとかまひこういった神経障害が非常に進行している場合ですとかヘルニアが非常に大きくてトイレになかなか障害が…排尿障害がありますね。
こういう方は早期に手術をしなければいけません。
そして患者さんが日常生活ですとか仕事に早く復帰したいとそういう強いご希望がある場合も手術の適用になります。
この場合どんな手術になるんですか?手術は背中の後ろから入りまして神経の所に行きまして神経を少しよけてヘルニアを取り出すと。
ここの神経に当たってる部分を切除すると。
これを後方椎間板摘出術といいますけどもこういう手術を行いますね。
手術は大体1時間ぐらいの手術になりまして手術が終わりました翌日から歩いて頂いて大体1週間ぐらいの入院になると思います。
最近は?最近は大きく切開をしないで内視鏡などを使いまして小さい切開でこの手術を行うという事で手術後の痛みも少なくて済みますし入院期間も短くて済むようになってますね。
手術後はどれぐらいで日常生活に戻れると考えればいいでしょうか?手術後は大体2週間ぐらいでしょうかね。
デスクワークでしたら復帰して頂いていいと思うんですね。
そして重労働ですとか重たいものを持つ作業そしてあるいはゴルフなどの運動こういったものは術後2〜3か月後に復帰して頂けると思います。
手術を受けますとできるだけ早く回復したい訳ですがすぐに心掛けなきゃいけない事は例えばどんな事でしょう?患者さん痛いので筋力も落ちてます手術前ですね。
術後は比較的早期からウオーキングをして頂いたり傷の痛みが落ち着いたら腹筋運動背筋運動をして腰の筋肉を鍛えて再発の予防に努めて頂きたいですね。
あとはできるようでしたら日常生活もできるだけ負荷のない方法で復帰して頂く事が大事になると思いますね。
あまりに大事にし過ぎてジ〜ッとしてるというのはちょっとよくないんでしょうね。
あまり大事にし過ぎるのもよくないですね。
そうなんでしょうね。
どうもお話ありがとうございました。
そして明日は中高年に多い腰痛についてお伝えしていきます。
このシリーズ明日も是非ご覧下さい。
では明日もどうぞよろしくお願い致します。
(2人)ありがとうございました。
2014/04/08(火) 20:30〜20:45
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 腰痛 年代別対策「若者の腰痛」[解][字]
若者に多い腰痛の代表は「椎間板ヘルニア」。前かがみの姿勢を取ると痛みが強まる。背筋を鍛える筋トレが有効。痛みを和らげる薬、手術、運動などを伝える。
詳細情報
番組内容
若者に多い腰痛の代表は「椎間板ヘルニア」。前かがみの姿勢を取ると痛みが強まる。背筋を鍛える筋肉トレーニングが有効だ。痛みを和らげる薬、手術、運動などを伝える。激しい運動などで腰に大きな負担がかかり、椎間板の真ん中の髄核が飛び出して神経を圧迫し、脚のしびれ・まひの症状が起きる。鎮痛剤・神経ブロック注射・運動療法などで9割が改善される。腰に負担のかかりにくい日常生活の仕方も伝える。
出演者
【講師】慶応義塾大学准教授…松本守雄,慶応義塾大学病院理学療法士…福井奨悟,【キャスター】濱中博久,久田直子
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格
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