シリーズ世界遺産100「バンスカ・シュティアヴニツァ〜スロバキア〜」 2014.04.07

(テーマ音楽)鉱山がもたらした豊富な金と銀。
この富を得て帝国を支配した女性がいました。
スロバキアの山あいに築かれた町バンスカ・シュティアヴニツァ。
人口1万ほどの小さな町全体が世界遺産です。
ここはスロバキア最古の鉱山都市で12世紀から金や銀が採掘されてきました。
18世紀から19世紀の建物が並ぶ美しい町並み。
その下を見てみると…。
これはかつての坑道の出入り口。
町の下には坑道が網の目のように張り巡らされていたのです。
その一つが今は博物館となって見学できます。
館長さんの案内で奥にある昔の坑道へと進んでみましょう。
幅が狭く高さも低くなってきました。
人一人がやっと通れるほど。
ここは16世紀の坑道です。
当時は鑿と槌だけで掘っていたので1年間で20mしか進めませんでした。
そこで考え出されたのが…穴を開け火薬を詰めて爆破するという方法でした。
火薬の使用で鉱脈により早くたどりつけるようになりました。
後にこの方法は世界中の鉱山に広がりました。
町が最盛期を迎えたのは18世紀。
絶大な勢力を誇ったハプスブルク家が直接統治しました。
ハプスブルク家の女帝…彼女はこの町を帝国の財政的基盤と位置づけていました。
鉱山技師を養成する学校です。
マリア・テレジアの命により1762年世界で初めて設立されました。
地理学や機械工学など各分野で最高の教授陣がヨーロッパ中から集められ鉱山のための新しい技術が開発されました。
それまで鉱山の中での運搬は人や馬の力に頼っていました。
それを機械に替えました。
強い水圧で水車を回し坑道の中でエレベーターを動かしたのです。
このような機械化によって作業の効率が大幅にアップし採掘量は飛躍的に伸びました。
学校の卒業生は延べ1万人。
彼らは最先端のエンジニアとしてヨーロッパだけでなくアメリカにまで渡ってその技術を伝えました。
山の中にたたずむ静かな町。
かつてここから最先端の鉱山技術が生まれ世界に発信されたのです。
2014/04/07(月) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「バンスカ・シュティアヴニツァ〜スロバキア〜」[字]

女帝と鉱山 ▽文化遺産 ▽12世紀から金や銀が採掘されてきた街。18世紀にはハプスブルク家の女帝マリア・テレジアが鉱山技師養成学校を世界で初めて設立した。

詳細情報
番組内容
12世紀から金や銀が採掘されてきたバンスカ・シュティアヴニツァ。美しい町並みの真下に今も昔の坑道が残る。18世紀にはハプスブルク家が直接統治し、マリア・テレジアが鉱山技師を養成する学校を世界で初めて設立。鉱山開発の最新技術が生まれ、技術者が世界各地で活躍した。
出演者
【語り】松平定知
音楽
【音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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