本田 直之(ほんだ・なおゆき)氏
レバレッジコンサルティング株式会社 代表取締役CEO
明治大学商学部、サンダーバード国際経営大学院経営学修士(MBA)卒業。シティバンクなど3社の外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQ上場に導く。現在は、日米のベンチャー企業への投資事業および、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジ・マネージメントのアドバイスを行う。日本ファイナンシャルアカデミー取締役、コーポレート・アドバイザーズ・アカウンティング取締役、米国Global Vision Technology社取締役、アロハテーブル取締役を兼務。東京、ハワイに拠点を構え、年の半分をハワイで生活するデュアルライフを送っている。著書は累計250万部を突破し、韓国、台湾、中国でも翻訳版が発売されている。著書『レバレッジ・リーディング』『レバレッジ・シンキング』『レバレッジ時間術』『レバレッジ人脈術』『あたらしい働き』『思考をやわらかくする授業』など。
いまや、多くの企業のコンサルティングや役員を務める本田氏だが、大学時代の就職活動から順調だったわけではなかった。 受けた大企業に落ち続けたという。 「そもそもリクルートスーツを着なかったので(笑)当時は『自分は大丈夫かな』と落ち込みましたよ、でも今考えれば落ちてよかったですね。自分には大企業は向いていないので」。
学生時代の本田氏には考えがあった。「僕には『将来ハワイに住む』という夢があった。そして自分は人から指示されたり、縛られたりするのが大嫌いな性格なので、30歳までに独立すると決めていました。そのためには自分でビジネスを立ち上げる力をつけなければならない。そのとき自分に足りないものは、経営する力、語学力、ファイナンシャル力だと思った」という。 考えた末に、本田氏が選んだのは、産業見本市を企画運営する外資系企業だった。当時、日本での知名度は低い会社だったが、海外では大きな成功をおさめていた。
「産業見本市は、とてもおもしろいビジネスだと思ったんです。当時日本にはまだモーターショーのような展示会しかなかったのですが、その場で商談をしてビジネスが成立するような見本市が海外では流行っていて、今後日本でも必ず伸びる分野だと思いましたから」。
この会社で本田氏は、営業の仕事に就いた。いずれ経営するときが来ても、ビジネスに営業は欠かせないと思ったからだ。本田氏は3年という期限を決めて、営業職に打ち込んだ。
その後、本田氏は米国サンダーバード国際経営大学院に留学しMBAを取得した。
さぞかし英語に自信があったのかと思いきや、本田氏は「違いますよ。外資系の会社にいるのに、英語の電話がかかってくると、話さずガチャンと切ってしまうほど、英語はできませんでした。」と笑う。
「MBAを取ったのは世界でビジネスを展開する能力をつけたいと思ったから。でも勉強自体というより、ロジカルに考えてまとめ、その考えを異文化の人々に伝える能力が鍛えられましたね」。
帰国後、本田氏は外資系を中心に、6社からの内定をもらった。
その中で、彼が選んだ企業は、今でいう「クラウドコンピューティング」に似た、全く新しい概念のサービスを立ち上げようとしていたIT企業。しかも、とてもエネルギッシュなCEO直轄の部署で、大きな魅力を感じていたからだ。
その会社は、内定をもらった6社の中で一番給料が低かった。留学から帰ってきたばかりで、貯金もなく大変な時期だったが、たとえ収入が低かったとしても、魅力的な仕事、今後の自分に役に立つ経験ができる仕事を選ぶべきだと考えた。
その後、もう一社IT化に力を入れていた外資系の金融会社を経て独立をしたが、サラリーマン時代の6年間で、本田氏は最初の会社で営業力、2社目ではスピードとITの業界知識、3社目ではITにプラスαで金融の知識と、今に生きるスキルを身につけられる会社選びをしたという。
「今の時代、70歳、80歳まで働いてもおかしくない。今が30代で、あと40年働くとして、自分がどうなりたいか。年をとった時に重宝されるために何をすべきか。
目先の給料よりも今後のビジネスライフで、何を目指していきたいのか。そのために必要なスキルや経験が得られる環境なのかという観点で、仕事を選んだほうがいい」。
次回は、「成果をあげる仕事術」編は4月公開予定です。お楽しみに。
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