一人ひとりのお客がいつどんな商品を買ったのか。そんな情報を詳しく分析し、新しい販売戦略に生かす――。ネット販売で試みられてきた「ビッグデータ」解析が、対面販売の流通業でも始まっている。いち早く着目した北海道の生活協同組合コープさっぽろに、その先進的な取り組みを見た。

 コープさっぽろは2012年6月、食品メーカー製の有機豆腐をやめ、プライベートブランド(PB)の豆腐に代えた。PB商品の方が利益率が高く、収益力を高めるつもりだった。

 ところが豆腐の売上高は月に30万円も減。さらに有機豆腐を買っていた736人が来店しなくなった。この人たちの購買履歴を分析すると、8割の人が毎月5万円以上買い物する上得意の客で、常連客の流出によって月間3500万円もの売り上げ減を招いていたことがわかった。