汚染水:原子炉建屋山側の井戸から地下水くみ上げ開始

毎日新聞 2014年04月09日 16時15分

 東京電力福島第1原発の汚染水を減らす「地下水バイパス」計画を実施するため、東電は9日、原子炉建屋山側の井戸から汚染前の地下水のくみ上げを開始した。

 初回は数百トンをくみ上げて、水質を詳細に分析する。分析には約1カ月かかる見通しで、地下水中の放射性物質が基準未満であれば、地元漁協などに説明をして海へ放出する。

 最初の放出は、早ければ5月の大型連休明けになるとみられる。放出の条件となる運用目標は、地下水1リットル当たり▽放射性セシウム1ベクレル▽ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質5ベクレル▽トリチウム1500ベクレル−−など。法令基準の約5分の1に厳格化した。【斎藤有香】

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