秘密保護法:監視新機関の「指定適否は判断せず」文言削除

毎日新聞 2014年04月09日 20時19分

 自民党は9日、特定秘密保護法の運用を監視するため国会に設ける新機関について、「政府による秘密指定の適否は判断しない」という文言を同党案から削除した。公明党などの「骨抜き」批判に配慮した。自公両党は11日に新機関の設計を協議する与党プロジェクトチーム(PT)のメンバーを決め、来週にも協議に入る。

 自民党のインテリジェンス・秘密保全等検討PT(座長・町村信孝元官房長官)が9日、修正案を了承した。新機関の名称は「情報審査会」(仮称)とし、「国会の常任・特別委員会から要請を受けた時のみ」という活動条件も外した。ただ、修正案は、秘密指定の適否を新機関が判断するかどうかは明確にしておらず、与党協議の焦点になりそうだ。【宮島寛】

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