汚染水タンク:433基の水位計 異常警報が「消音」状態

毎日新聞 2014年04月09日 22時45分

 東京電力は9日、福島第1原発の汚染水をためるタンク約1000基のうち433基に設置された水位計が、水位の異常を示す警報が出ても音が鳴らない「消音」状態になっていたことを明らかにした。8日には実際に水位計が故障して警報は出ても音が鳴らず、約2時間気付かなかったケースがあったという。

 東電によると、水位が上昇したり、急激に低下したりした時に警報が鳴る仕組みだが、全ての水位計を制御するパソコンで、警報音が鳴らない「消音」の設定になっていたという。2月に高濃度汚染水が漏れた際は警報音が鳴っており、東電はそれ以降に「消音」設定されたとみて「操作ミスかどうか原因を調べている」としている。【小林洋子、岡田英】

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